忘年会は出世のチャンス? 6割が「そう思う」と答えた理由
今年の忘年会調査では、参加意欲が6割を超える一方、忘年会を“出世のチャンス”と捉える人も6割に達した。働き方の変化で飲み会の位置づけが変わる中、キャリアとの関係性をどう見るかが問われている。
パーソルキャリア(東京都千代田区)が運営する調査機関「Job総研」は、忘年会に関する調査を実施した。その結果、今年の職場忘年会に「参加したい(とても+どちらかといえば)」は60.1%と、「参加したくない(全く+どちらかといえば)」の39.9%を上回った。
「参加したい」の割合を年代別に見ると、20代が71.0%と最多で、30代が57.8%、40代が55.1%、50代が48.3%と続いた。
「職場の忘年会文化の必要性」について、「必要だと思う(とても+どちらかといえば)」が54.0%と、「不要だと思う(とても+どちらかといえば)」の46.0%を上回った。
必要だと思うと回答した人の理由は「対面交流の重要性を感じる」(55.5%)が最多で、「普段関わらない人と交流できる」(44.1%)、「仕事以外の話ができる」(35.2%)が続いた。
忘年会と出世のチャンスの関係について、「チャンスだと思う(とても+どちらかといえば)」が60.5%で、「チャンスだと思わない(全く+どちらかといえば)」の39.5%を上回った。
“無礼講の飲み会”と言われた際の受け止め方は「リラックスの指示と受け取る」が37.3%と最多で、「関係性や場の空気への配慮」(29.2%)、「日本の上下関係の文化を感じる」(26.6%)が続いた。
パーソルキャリアは「近年では、働き方や価値観の多様化が進み、職場の人間関係にも新しい距離感が求められている。かつて多かった『義務的な縦社会の飲み会』から、現代では『個人の選択によるフラットな関係構築の場』へと姿を変えつつある。忘年会文化は、時代の流れとともにその形を変えながら存続していくと考えられる調査結果となった」とコメントした。
インターネットによる調査で、対象は全国の50代男女421人。調査期間は10月29日〜11月4日。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?
辞めたけれど良い会社は、どのような特徴があるのか。IT業界で働いた経験がある人に聞いた。
IT人材は東京のどこに住んでいる? 首都圏の“知られざるテックエリア”を地図で見る
首都圏に集中するIT人材の居住傾向を可視化。中野や下北沢、五反田など、意外な“隠れたテックエリア”の分布や、若手エンジニアが選ぶ街の特徴をデータで読み解く。
3万円払っても欲しい? ATMでは使えないのに人気沸騰のメタルカード
JCBが2024年10月に発行した招待制カード「ザ・クラス」が注目を集めている。ATMでは利用できず、発行手数料も3万3000円と高額。それでも発行後わずか2カ月で想定を上回る申し込みがあるという。



