東北大学(仙台市)は、令和9年度から外国人留学生の学費を値上げする方針を固めた。28日、関係者への取材で分かった。国立大が日本の学生との「差別化」に踏み切るのは初。留学生受け入れに伴うコスト増などが背景にあり、東北大が先陣を切ることで、他の国立大でもこうした動きが加速する可能性は高い。
関係者によると、東北大は留学生を対象に授業料を1.7倍に引き上げることを検討。現在の年間53万5800円が90万円となる。日本の学生の授業料は据え置く。年内に発表し、周知した上で、令和9年度からの適用を目指す。8年度以前から在学する留学生には、値上げ前の学費を引き続き適用する。国際的に各分野での研究を先導するため、博士課程後期も従来のままとする。
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