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外国人観光客「ごみ箱が少ない」 “ポイ捨て防止”へ広がる次世代型スマートごみ箱(3/3 ページ)

年末年始を控え、観光地では外国人観光客を中心とした集客増を見込む一方、ごみのポイ捨てなど、オーバーツーリズムの問題にも直面する。

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産経新聞
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文化への理解から

 「環境浄化」と観光客への「意識づけ」を両輪で進める自治体もある。

 東京都台東区では、持ち帰り用のごみ袋と一緒に「観光マナー啓発リーフレット」を観光客らに配布。スタッフが「江戸」をテーマにしたコスチューム姿でマナー啓発を行うほか、ゲーム感覚でごみ拾いを行うイベントなども開催している。

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台東区は「持ち帰り用のごみ袋」や「観光マナー啓発リーフレット」を配布し、ポイ捨てに対する意識啓発を行っている(台東区提供)

 区観光課の担当者は「効果は数値化しづらいが、地域の方から感謝の言葉もいただいている」と手応えを示した。

 観光地のごみ問題について、立教大の西川亮准教授(観光学)は「自治体をあげて、長期的な視点で対策に取り組む必要がある」と指摘する。「日本との文化やルールの差が、トラブルにつながる恐れもある」といい、ごみ捨てのルールなどについて、「『なぜそのルールを大切にしているのか』といった丁寧なコミュニケーションを取り続け、文化的背景から伝えていくことが重要だ」と訴えた。(佐藤侑歩、緒方優子)

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