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広告運用担当者が押さえるべき「数字の考え方」 3つのポイントとは(2/3 ページ)
ROAS、CPA、CPOばかり重視してしまう広告運用担当者の方はいませんか? ROAS、CPA、CPOはいずれも、広告の費用対効果を測る上で非常に重要な指標です。ただし、日々の実務において、これらの数字“だけ”を見ていると、次第に判断に迷う場面が増えていきます。
ポイント(2)デイリー運用でまず見るべき3つの数字
私が日次運用で必ず確認しているのは、次の3つです。数千円程度の消費財を月額で100万円程度運用する際の目安です。
(1)CTR:訴求が刺さっているかどうかの指標
CTR(クリック率)は、広告セットの訴求力そのものを示します。
GAD(Google広告のパラメーター)、Meta広告では、以下の数字が目安になります。
- 最低ライン:1%以上
- 合格ライン:2%以上
- 優秀:3%以上
- かなり優秀:5%以上
※数千円程度の消費財の場合
CTRが低いということは、「広告が見られていない」のではありません。見られているが、選ばれていないという状態です。
この段階でROASやCPAを見て判断しても、打ち手は見えてきません。
(2)CPC:コストを「許容できるか」で見る
CPC(クリック単価)は、安ければ当然良いのですが、それだけではありません。
日予算を抑えつつ、50円以下を目標とするのが目安となるでしょう。ただし、ROASやCPAが合っているなら100円以上でも十分に許容できます。
CTRと合わせて見ることで、「この訴求に、このコストを払う価値があるか」を判断します。
(3)ROAS/CPA:総合力の確認
ROASやCPAは、行動系KPIを見た上での最終確認です。
一般的な粗利率で考えるならば、目安としては以下を基準としつつ、CTRやCPCの状態とセットで、今の構造が健全かどうかを判断します。
- 定期商材:ROAS 100%以上
- 単発商材:ROAS 300%前後
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