「脱・永守イズム」を完遂できるのか 不適切会計で揺れるニデックの会見から透けて見える「不安」(5/5 ページ)
不適切会計に揺れるニデックが1月末、改善計画を提出するとともに会見を開いた。今後、同社はどのような変化を見せていくのか。
「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」をどうするのか
今、何より早く手を付けなくてはいけないのは、組織から永守イズムを完全に払拭(ふっしょく)することです。永守氏が掲げてきた行動規範「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」は、ニデックのイケイケ姿勢の象徴であり、手始めはこの扱いをどうするのかの判断が求められるでしょう。
岸田社長は「そこに『必ず正しくやる』という新たな風土、企業倫理を付加していくことが重要だ」と述べていますが、果たしてそれだけで十分なのでしょうか。この文言を聞けば、社内の誰もが永守氏を思い浮かべるであろうものであり、その程度の修正で魂の入った改善と言えるのか否か。強い決断が求められるところです。
ニデックは2月末に公表予定の第三者委員会の報告内容を待って「その結果を反映したさらなる改善策を速やかに実行する」としていますが、報告内容を受けてJPXからもさらなる具体的改善要求が出されることでしょう。ニデックの信用回復に向けた試練の1年は、ここからいよいよ始まるのです。
著者プロフィール・大関暁夫(おおぜきあけお)
株式会社スタジオ02 代表取締役
横浜銀行に入り現場および現場指導の他、新聞記者経験もある異色の銀行マンとして活躍。全銀協出向時はいわゆるMOF担として、現メガバンクトップなどと行動を共にして政官界との調整役を務めた。銀行では企画、営業企画部門を歴任し、06年支店長職をひと区切りとして円満退社した。その後は上場ベンチャー企業役員などとして活躍。現在は金融機関、上場企業、ベンチャー企業のアドバイザリーをする傍ら、出身の有名超進学校人脈や銀行時代の官民有力人脈を駆使した情報通企業アナリストとして、メディア執筆者やコメンテーターを務めている。
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