スナックをDXで「見える化」 「入りづらい」「会計がママ頼み」の解決策
夜の社交場の一つであるスナックだが、初心者にとっては「入りづらい」「料金システムが分かりにくい」といった課題があった。こうした課題をDXで解決するサービスがある。
夜の社交場の一つであるスナック。都市部だけでなく、地域密着型の店舗も多い。昨今は日本独自の酒場文化として、外国人観光客からの人気も集めている。
しかし、スナックをよく知らない初心者にとっては「入りづらい」「料金システムが分かりにくい」といった課題があった。こうした課題を解決するために誕生したのがスナックDXプラットフォーム「スナテク」だ。
手掛けるスナックテクノロジー(東京都千代田区)の関谷有三社長は「最盛期には全国に12万軒以上あったスナックも、現在は約4.5万軒まで減少している。スナックが時代に取り残されないためには、テクノロジー活用が必要だ」と話す。「スナックの見える化」をサポートするスナテクの仕組みとは。
初心者には“分かりにくい”スナックを見える化
同社が男女1000人に調査したところ、スナックに行かない、行きづらい理由として「常連客ばかりで入りづらい」「料金システムが不明瞭」といった声が上位を占めた。「スナックはどんぶり会計、ママやキャストの記憶に頼った顧客管理など、不透明かつ属人的な部分が多い。新規顧客を増やすには透明性を高める必要がある」(関谷氏)
スナテクは専用アプリから、ママのプロフィールや店内の雰囲気を、動画で事前に確認できる。来店中のユーザーや混雑状況をリアルタイムで表示し、「今店に誰がいるのか」が可視化している。初めての客でも来店ハードルを下げる狙いだ。
退店時は登録したクレジットカードで自動決済され、領収書はPDFでメールに自動送付する。混雑時のレジ待ちや、翌朝「いくら使ったか分からない」という不透明な会計を解消する。導入店舗は売り上げの1%を、利用料としてスナックテクノロジーに支払う。
同社は現在、5店舗でスナテクの実証実験を実施し、30店舗で導入準備を進めている。5年後には1万店舗への導入、売り上げ80億円、営業利益30億円を目指す。「スナックに出入りする酒類卸や第一興商などのカラオケチェーンと連携し、全国展開の土台を構築している」(関谷氏)
特に地方都市では、スナックが交流拠点となっているケースも多い。こうした店舗では常連客に頼った経営になりがちだが、スナテクを導入することが新規顧客を呼び込む起爆剤にもなり得るのではないだろうか。
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