マイクロソフト「Copilot」が新機能を複数発表 自律型エージェントで勝ち抜けるか
米マイクロソフトは3月30日、同社のリサーチアシスタント「Copilot」(コパイロット)に新機能を導入したと発表した。これにより、ユーザーは同一のワークフロー内で複数のAIモデルを同時に活用できるようになる。これは、AI機能の強化と利用拡大を狙った同社の最新の取り組みである。
米マイクロソフトは3月30日、同社のリサーチアシスタント「Copilot」(コパイロット)に新機能を導入したと発表した。これにより、ユーザーは同一のワークフロー内で複数のAIモデルを同時に活用できるようになる。これは、AI機能の強化と利用拡大を狙った同社の最新の取り組みである。
「Copilot」の新機能 具体的な内容は?
「Critique」(クリティーク)と呼ばれる新機能では、CopilotのResearcherエージェントが、従来の単一モデル依存ではなく、米OpenAIの「GPT」(Generative Pre-trained Transformer)および米Anthropicの「Claude」(クロード)の両モデルから毎回の応答において出力を取得できるようになる。
マイクロソフトによると、GPTが応答を生成した後、Claudeがその内容の正確性と品質を検証し、その上でユーザーに提示する仕組みである。将来的にはこのワークフローを双方向化し、GPTがClaudeの下書きをレビューすることも可能にする予定である。
Microsoft 365およびCopilot担当コーポレートバイスプレジデントのニコール・ハースコウィッツ氏はロイター通信のインタビューで「Copilotに異なるベンダーの多様なモデルを組み込むこと自体が非常に魅力的であるが、今回の取り組みはそれをさらに一段階進め、モデル同士が連携して動作する利点を顧客が実際に享受できるようにするものだ」と述べた。
ハースコウィッツ氏はさらに、このマルチモデルアプローチにより、ユーザーのワークフローの高速化、AIのハルシネーション(誤情報の生成)の抑制、そしてより信頼性の高い出力の実現が可能となり、顧客の生産性と品質の向上につながると説明した。
マイクロソフトはまた「Council」(カウンシル)と呼ばれる機能も発表した。これは、異なるAIモデルの応答を並べて比較できる機能である。これらのアップグレードは、同社の「Frontier」(フロンティア)プログラムのメンバーに対し、最新のAI機能を先行提供する一環として、新たなエージェント型AIツール「Copilot Cowork」(コパイロット・コワーク)の提供範囲を拡大する中で実施された。
同社株は3月30日に約1%上昇した。一方で、AIに対する投資家の期待がやや後退する中、株価は約25%下落しており、2008年の世界金融危機以来最悪の四半期となる見通しである。
マイクロソフトは3月初め、Anthropicの話題となった製品「Claude Cowork」をベースとしたツール「Copilot Cowork」をテスト段階で発表している。自律型AIエージェントに対する需要の高まりを取り込む狙いがある。
Windowsを手掛ける同社は、Googleの「Gemini」(ジェミニ)や「Claude Cowork」などの自律型エージェントとの激しい競争の中で、Copilotの改良を急ぎ、利用拡大を図っている。

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