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「食パン電車」ついに引退 “魔改造”が支えた半世紀の現場力(3/3 ページ)
前面のまっ平らな見た目が食パンを切った断面に似ていることから「食パン電車」として親しまれた旧国鉄の近郊型電車「115系・G編成」が先月のダイヤ改正で、最後まで残っていたJR西日本の伯備線などでの営業運転を終了した。
改造費用は抑えられたという。長い編成で走っていたため、中間車を先頭車化して編成の片側を「食パン電車」とし、ドアを増設、ドア付近の座席をボックスシートからロングシートに変えた。洗面台は撤去せずに、ふたで塞ぐだけという「荒業」に出た。長く使うつもりはなかったのではと思わせる改造だったが、昭和59年に九州、60年に東北地区に投入された715系は平成10年まで使われ、昭和60年に運用に入った北陸地区の419系は平成23年まで生き残った。
ドアを増やしたものの幅が狭く、乗降に時間がかかることがあったほか、窓が小さく、車内は若干暗かった。一方、ボックスシートはゆったりとしていて、特急列車の座り心地を味わえた。(鮫島敬三)
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