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日本人の「京都離れ」はなぜ起こったか オーバーツーリズムでもホテル高騰でもない、根本原因(1/3 ページ)

昨今、日本人の「京都離れ」が顕著だ。一体何が背景にあるのか。

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著者プロフィール

山口伸

経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_


 日本人旅行客による「京都離れ」が進行中だ。

 京都市観光協会データ年報によると、2025年の京都市内主要ホテルにおける日本人宿泊数は前年比10%減の354万9100人となった。コロナ前の2019年(約323万人)を上回っているものの、リベンジ消費や旅行推進政策によって増加した2022年(約534万人)をピークに、減少し続けている。

 日本人の京都離れはホテルの客室平均単価の上昇が主な要因だが、近年、SNSでは京都のオーバーツーリズムを嘆く投稿も多く、混雑を理由に京都を避ける人も増えている。歩きづらい清水寺に嵐山、乗りにくい市バスだけでなく、インバウンドの増加も京都のイメージ低下につながっているようだ。


出所:ゲッティイメージズ(以下同)

高まる宿泊費で日本人客が遠のく?

 2022年以降、京都市の日本人宿泊数は毎年60万人ほどのペースで減少し続けている。この間にインバウンドは増えており、総宿泊数は581万人→921万人→1006万人→1055万人と増加してきた。需要増加に伴い平均客室単価は2025年には2万1286円に上昇した。1万6000円前後のコロナ禍以前の水準を大きく上回る。

 宿泊施設は旅行者数の統計や為替、周辺施設の相場に合わせて客室単価を設定する。宿泊日数が多く、日本人より高単価な部屋を選びがちなインバウンドの方が価格への影響度は大きく、宿泊施設は強気な価格設定をするようになった。東京・大阪と同じく、京都も価格が上昇して日本人が泊まりにくい状況が起きている。

 京都市の宿泊施設数は年々増え続けている。総客室数は現在6万室で、この10年で2倍近くとなった。しかし、主要ホテルの稼働率はコロナ禍以前と変わっておらず、今後も客室単価は下がりそうにない。

 京都は関西圏からの日帰り客も多く、こうした宿泊費の上昇によって、遠方からの日本人客が減少していると推察される。

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