SaaSツール利用者の約4割が「オーバースペック」と回答 使い方が分からず、悩む時間も毎週発生
SaaSツールの多機能化が、現場の負担を増やしている可能性がある。4割が利用しているツールを「オーバースペック」と回答。しかし、導入決裁者層とは意見が異なることも分かった。
ダイハツ、旭化成、NOT A HOTELなど登壇:
無料セミナー「ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏」開催!
ITmedia デジタル戦略EXPO 2026 夏では、各分野の第一人者や企業の現場でビジネス変革に取り組むリーダーの声を通じて、経営×IT×現場のコラボレーションで全社変革を進めるヒントをお届けします。
AIを活用したデジタル戦略が必須となる中、ダイハツ工業や旭化成、NOT A HOTELなどビジネス変革に取り組む企業の「当事者の声」を通じて、現場のリアルな課題解決方法を探ります。視聴登録はこちらから。
- 開催日:7月8日(水)〜8月5日(水)
- 形式:オンラインセミナー
- 参加費:無料
SaaSツールの多機能化が、かえって現場の負担になっているかもしれない。マーケティング支援会社のシナジーマーケティング(大阪市)によると、現在利用しているSaaSツールの機能評価について、「オーバースペック状態にある」が39.2%に上った。一方、「機能が不足している」は14.0%にとどまった。
オーバースペックと回答した人の内訳は、「半分以上の機能は使っていない」が22.0%、「ほとんど使いこなせていない」が17.2%だった。
ツールの操作方法を調べたり、使い方が分からず悩んだりする時間については、「毎週ロスがある」が58.0%を占めた。「1〜3時間未満」が15.6%、「3〜5時間未満」が5.2%と、週1時間以上のロスを抱える層も20%を超えた。
業務効率化のために導入したツールが、現場では「調べる」「探す」「迷う」時間を生み出していることがうかがえる。
同じツールでも、ツール導入や更新の判断に関与する決済層と、実際に運用する現場層とでは評価が大きく異なった。決裁層では30.3%が「機能不足」と感じる一方、現場層では44.6%が「オーバースペック」と回答した。
また、決裁者のツールの見直し意向は計81.8%に上り、内訳は「未着手」が56.1%、「具体的に検討中」が25.8%だった。見直しが進まない背景について、同社は「移行コストや工数だけでなく、決裁者と現場の評価軸のずれも影響している」と分析した。
調査は、MA・CRM・SFAなどのSaaSツールを業務で利用する250人を対象にインターネットで実施した。調査日は2025年12月25日。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
なか卯の「床に置かれた食器」問題 企業の沈黙が呼ぶ“将来の波紋”
10月下旬、なか卯での「床に置かれた食器」の写真がSNSで拡散された。その後のなか卯の対応が適切だったようには感じない。では、どのような対応が求められるのか?
中小企業は「消去法」で50代を採用する 早期退職の前に知るべき現実
大企業の早期退職募集の波が広がりを見せている。申し込みシニア社員も多いようだが、中小企業への転職は簡単ではない。構造的なギャップを解説する。
倒産寸前なのに年収100万円アップ 売上38億円のV字回復を実現した、山梨のプリント企業の「決断と狙い」
Tシャツなどのオリジナルプリントグッズの製作を展開するフォーカスは2020年のコロナ禍、倒産の危機に陥った。しかし現在はV字回復を果たし、売り上げは約38億円に上る。この5年間、どのような戦いがあったのか?
病院内のカフェ、なぜ「タリーズ」が多い? 100店舗展開を支える運営戦略
タリーズは4月、100店舗目となる病院内店舗をオープンした。他のカフェチェーンの病院内出店は30〜50店規模にとどまるが、なぜタリーズが抜きんでているのか。タリーズが病院内に出店する理由を取材した。
退職一時金を「廃止」する会社は増えるのか 優秀人材が逃げる給与シフトの成否
王子ホールディングスは退職一時金を廃止すると発表した。過去3年間で廃止した大企業の事例はないが、今後この動きは加速するのだろうか。




