衝撃の「西友買収」から約1年 トライアルによる“店舗改造”で、どんな効果が出ているのか(2/3 ページ)
トライアルホールディングスが西友を子会社化してから、約1年が経過した。どんな改革が進んでいるのか。
トライアルの強みとは?
ダイエーやイトーヨーカドーなどのGMSは、ユニクロなど専門店の台頭を背景に衣料品など非食料品が売れなくなり、衰退していった。一方でトライアルは衣料品に注力せず、家電や旅行用品など他の生活雑貨に注力した。比較的マイナーなメーカーの加工食品も販売する。
セルフレジ機能が付いたカート「Skip Cart」など、ITに強い特徴も持つ。物流・システム開発で自前主義を貫くことで低価格を実現し、安さを武器に勢力を拡大した。
対する西友はウォルマート傘下で「EDLP(Every Day Low Price=毎日安売り)」戦略を採用してきた。セールを実施しないことで従業員の作業負担を低減し、代わりにマルチタスク化させることで人件費を抑えた。
しかし2021年に米ファンド・KKRの傘下に入ると、高付加価値商品を充実させた。そのため「全てが安い」というイメージは低下したといわれる。トライアルが買収を発表した際の資料によると、西友の営業利益率は4%(2023年12月期)を超え、食品スーパーとしては好成績だった。
トライアルのPB商品を、西友でも販売開始
九州地盤のトライアルは西友の子会社化で、関東・中部を中心とする約240店舗を取得した。その後、西友のリニューアルを進めている。
主な施策が自社PBや総菜の供給だ。西友は既にPB「みなさまのお墨付き」を展開していたが、現在はトライアルのPBも販売している。6枚切りの食パン「トライアルブレッド」は100円未満、レトルトカレーは5袋入りで400円台前半と低価格が特徴だ。
総菜コーナーでは299円の「三元豚ロースかつ重」や199円の「白いたっぷり玉子サンド」などの看板商品を販売している。ロースかつ重の供給店は3月末までに約180店舗に拡大した。西友はもともと店内調理の総菜を強みとしているが、トライアル製品の投入により低価格の総菜類が増えた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

