ボーダフォン、iPhone、Arm、OpenAI ソフトバンク「最強の相方」が導いた成長戦略(3/4 ページ)
ソフトバンクの成長を支えてきたのは、時代ごとに「最強の相方」を見つけ、そこへ資金と経営資源を集中させる戦略だった。Yahoo! BB、iPhone、Arm、OpenAIへと続く変遷から、孫正義氏が描くAI時代の構想を読み解く。
純利益5兆円、しかし借金12兆円
これだけ最強の相方に恵まれていれば株価は安泰に思えますが、ソフトバンクの財務状況は非常にいびつです。直近では純利益が5兆円を超えている一方で、約12兆円もの借金を抱えています。実は、純利益5兆円のうちの約8〜9割は、OpenAIへの投資による含み益(約4兆〜5兆円)のおかげと言えます。
また、過去には犬型ロボットで有名な「ボストン・ダイナミクス」を買収したものの、韓国の自動車メーカー「現代自動車(ヒョンデ)」に売却してしまったこともあります。現在、ヒョンデはボストン・ダイナミクスの技術を活用したフィジカルAIやロボティクスの分野で猛烈な成長を遂げています。「孫氏の読みは合っていたがタイミングが悪く売ってしまった」というケースの一つです。
当たれば大きいが、外れると莫大な金額の損失を出す。ソフトバンクは、ある意味で「ロマン株」あるいは「博打株」と言える側面を持っており、そのボラティリティ(値動きの大きさ)を乗り越えられる人だけが投資すべき会社なのかもしれません。
全方位で目指す「人工超知能(ASI)」の世界
孫氏は、現在「これからは人工超知能だ」というビジョンを掲げています。AIとしての「頭脳」、ロボティクスのような「手足(フィジカルAI)」、そして「チップ」というモノに至るまで、全方位で投資をさらに加速していくことは間違いありません。 ソフトバンクの手法や、次にどこへ向かうのか、ワクワクと不安が入り交じる同社のビジネス展開から今後も目が離せません
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
関連記事
なか卯の「床に置かれた食器」問題 企業の沈黙が呼ぶ“将来の波紋”
10月下旬、なか卯での「床に置かれた食器」の写真がSNSで拡散された。その後のなか卯の対応が適切だったようには感じない。では、どのような対応が求められるのか?
中小企業は「消去法」で50代を採用する 早期退職の前に知るべき現実
大企業の早期退職募集の波が広がりを見せている。申し込みシニア社員も多いようだが、中小企業への転職は簡単ではない。構造的なギャップを解説する。
倒産寸前なのに年収100万円アップ 売上38億円のV字回復を実現した、山梨のプリント企業の「決断と狙い」
Tシャツなどのオリジナルプリントグッズの製作を展開するフォーカスは2020年のコロナ禍、倒産の危機に陥った。しかし現在はV字回復を果たし、売り上げは約38億円に上る。この5年間、どのような戦いがあったのか?
病院内のカフェ、なぜ「タリーズ」が多い? 100店舗展開を支える運営戦略
タリーズは4月、100店舗目となる病院内店舗をオープンした。他のカフェチェーンの病院内出店は30〜50店規模にとどまるが、なぜタリーズが抜きんでているのか。タリーズが病院内に出店する理由を取材した。
退職一時金を「廃止」する会社は増えるのか 優秀人材が逃げる給与シフトの成否
王子ホールディングスは退職一時金を廃止すると発表した。過去3年間で廃止した大企業の事例はないが、今後この動きは加速するのだろうか。
