ダイソーが「脱100円」路線なのに、なぜセリアは「100円」で高収益なのか 業界2トップが快進撃を続ける理由(1/3 ページ)
100円ショップ業界の2トップであるダイソーとセリア。それぞれの戦略をひもとく。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
帝国データバンクによると、2025年度における100円ショップの市場規模は約1兆1100億円だ。最大手のダイソーを中心に寡占化が進んでおり、ダイソーとセリアの2社だけでもシェアは8割を超える。
両社とも同じような商品を売っている印象を受けるが、ダイソーが一部高い商品を扱う一方、セリアは100円を貫いてきた。セリアが100円を維持できるのは、商品構成に特徴があるためだ。圧倒的なシェアを誇るダイソーとそれに続くセリア、2社の特徴と相違点を解説していく。
15年連続で過去最高の売り上げを更新しているダイソー
ダイソーを運営する大創産業は好調が続く。2025年2月期の単体売上高は6765億円で、2026年2月期は6983億円。節約志向の高まりで100円商品の需要が高まったことなどを背景に、15年連続で過去最高を更新した。国内店舗数はこの間に4625から4784に増えた。
ダイソーの商品数は7万6000で、毎月1200ほどの商品を開発している。商品に占めるPB(プライベートブランド)比率は90%で、食品の割合は1割とされる。食品はメーカー品であることから、非食品のほとんどがPBとみられる。非食品はインテリアや布もの、文房具や食器類、アウトドア用品など多種多様だ。
ダイソーはさまざまな場所に出店できるノウハウを有しており、ロードサイドや施設内、商店街などに出店している。売場面積はコンビニサイズより小さいものから、平均的なスーパーの3〜4倍のサイズである1600坪台まで対応する。
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