最高級フラッグシップ「レクサスLS600h/L」の魅力(出会い編):+D Style モテるクルマの選び方
モータージャーナリスト・今井優杏さんによる自動車コラムの新連載がスタート。“モテ”クルマを紹介しながら、スタイルのあるオトナのオトコを提案していきます。第1回目は、レクサスの最高級フラッグシップ「レクサスLS600h/L」。
「アナタのクルマに、“モテ”はありますか?」
のっけからゴージャスなクルマのご紹介でスタートさせていただきます! この連載。やはりスタイルのあるオトナのオトコには、ラグジュアリーなクルマを見て意識も意欲も上げていただきたい! と切に願うモータージャーナリスト・今井優杏です。
だってね、コムスメな私から見たって、最近の男性ってちょっと「薄味な」気がするの。
もっともっと野生を思い出して、狩猟本能あらわにして、バリバリ仕事も恋もしちゃって、いいオンナもいいクルマもゲットして欲しいわけです(未婚・既婚問わず)。
でも実際、クルマってとっても厄介。大きいし、消耗品の割には値段も高いし、存在感があるからセンスも問われるし、大体種類が多すぎて……。だから無難に「売れ筋のクルマ」を選びがち。もしくは交通機関が発達した都心部では、必要ない! って乗らない人もほとんど。
そこ!! そこですよ!! 「薄味」な原因!
で、質問です。「アナタのクルマに、“モテ”はありますか?」
無難なモノ選びに、魂は宿りません。無難な生活に、スタイルは生まれません。冒険やポリシーがあってこそ生きる「男の色気」イコール“モテ”。ステータスとは、リッチなだけでは手に入れられないものなのです。
レクサスの最高級フラッグシップ「レクサスLS600h/L」
連載一発目、ご紹介しますのは、そんなステータスの国内最高峰に君臨するレクサスのフラッグシップモデルとなるハイブリッドセダン「レクサスLS600h」「レクサスLS600hL」。
先日、“今昔セレブリティ御用達避暑地”軽井沢にてレクサス試乗会が行われました。
初夏を思わせる陽気の中、会場となったホテルのエントランスに到着すると、出た!! ずら〜〜〜っと並んだLS600h、LS600hL!! それはもう、相当な迫力です。だってそりゃそうだよね、試乗車すべてあわせたら総額1億円は難い(!!)。近寄りがたいオーラすら。
そこをなんとか勇気を振り絞って近寄ります。
この試乗会で乗らせていただけたのは、LS600hが「versionS.I package」(1110万円)、LS600hLが「後席セパレートシートパッケージ」(1510万円)。
まず見た目に驚くのは、そのデザイン性の高さ。各評論で「少しインパクトに欠けるんじゃあ……」なんて評価もされていました。確かに顔は、近年吊り目・コワモテのデザインが増えている中、意外と普通。しかし私が言いたいのはそこではありません。
LS600h、LS600hLの差がわからないサイドビューなんです。
このLS600hLの最後の「L」は、ロングホイールベースの「L」なのですが、LS600hに比べ、ボディが120ミリ延長されています。普通、120ミリも全長が伸びたら、デザインが多少崩れてしまったり不自然さが出てしまうものなのですが、それがち〜〜っともわからない。
で、実際どこで判断するのかといえば、リアウインドウの長さなのですね。あと、車体のお尻に入っている車名エンブレム。見た目かなり大きく、「く、鯨……?」と思わずつぶやいてしまうそのサイズなだけに、このまとめ方は本当に見事。
また、ヘッドランプのキラキラさにもご注目いただきたい。アップで見ると「……少女マンガ?!」と思わしきこの星の入りよう。実はここにも安全性を確保する最新技術が組み込まれているのです。
光源には量産車で世界初となるLEDを採用し、このもっとも印象的な3眼のプロジェクターランプ、コーナリングの際に自動的に3秒後の到達点を照らしてくれる賢さ! カッコだけじゃ、ないんです。
また、ハイブリッドモデルにだけ許されたカラーも、特別感を醸し出しています。フロント・リア・サイドのエンブレム、ヘッド・リアランプ、エンジンカバーまで! 随所にブルーが配色されています。
さて、乗り込みますと、その度を超した(失礼! でもほんとに)VIP感に圧倒されます。何てったって試乗させていただいたバージョンは、天井まですべてアルカンターラ張り。もちろん座席はフルレザー、インパネだってフルレザー。レザーだけじゃなく、センターコンソールやシフトノブ、ステアリングには本杢が使われています。
ああ、この皮と木の贅沢なコラボ……。素材感にクラクラしちゃう。
「ええ〜〜、やりすぎでしょ!」なんて言いながら、こんな贅沢な気分が味わえるのは、悪くありません。いえ、むしろ大歓迎! 気分はバブル・アゲイン☆
実は私、今回一番初めに脚を踏み入れたのが後部座席でした。しかもLS600hL。後席セパレートタイプ。ひ、ひろ〜〜〜い!!!だってこんなに大きい車なのに、後席をセパレートしちゃって4人乗りにしてるんだもの。おもいっきりふんぞり返って座ったって、まるでビジネスクラス。
そこで、気付きます。これまた本杢の、立派なコントロールパネルのなかに、リモコンがあることを。しかも2種類。ひとつはオーディオ関連。もうひとつは……。
「もしや!! コレがあの、うわさのマッサージ機能のリモコンなのね?!」
そう、特筆すべきはこれ。なんと、リアシートがマッサージ機になっちゃうのです。ご丁寧にオットマン付き。ああ、コレを至れり尽くせりと言わずして、何を……。発表の際の記事でこの機能を知っていた私。早速勇んでスイッチオン。
……これはそりゃ、ちゃんとしたマッサージチェアに比べるとパンチには欠けます。が、車内で移動中、煩雑な日常からしばしのエスケープ……なんてときには、最高のリラクゼーションとなるでしょう。きちんと指圧モードも選べるし。バイブレーションもできるし。
レザーシートに預けた身体に降り注ぐ日差しが眩しければ、すぐ横のコントロールパネルのボタンでサンシェードを閉める。とろとろとまどろみながら、あるいはリアシート専用画面でDVDを観ながら、ここまで成功を収めた自分の人生に酔うやり手社長(推定55歳)の姿も目に浮かびます。
そしてまどろみから覚め、また日常に戻る前には後部座席1つ1つに配されたライト付きミラーで身だしなみチェック。
お隣に乗せた銀座のママさんだって、「あら、ステキね・・・」なんてため息。
そう、このときまで私、「コレはきっと自分じゃ運転しない人のために作られたハイヤー仕様のクルマなのね」と信じて疑わなかったのです。
「結局この作り込まれた感がこのお値段の正体なのね。ハイブリッドだし、『環境に優しい企業』をアピールしたい社長さん向きなんだわ」……と。
実際、あまり興味も沸かなかった。高級感に、素直に感動はしたけれど。
しかし……。その考えは甘かった。
次回はいよいよ、運転席に乗り込みます!!
筆者プロフィール
今井優杏(イマイ ユウキ)
2006年にレースクイーンを引退し、レースを通じて知ったクルマの素晴らしさを伝えたい! とモータージャーナリストに転身。また、MCとしても、モータースポーツ関連イベントを中心に幅広く活動中。
愛車はFIAT・バルケッタ(赤)。ラテンのクルマを愛する情熱系。
クルマは所有も運転もJOIA(喜び)。もっと楽しみましょう!!
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