電気モーターでクワトロに変身――アウディ「メトロプロジェクト クワトロ」:+D Style News 東京モーターショー
アウディがコンセプトモデル「メトロプロジェクト クワトロ」を東京モーターショーで発表。電気モーターをリアアクスルに搭載、エンジンと同時作動で前輪駆動からクワトロドライブ(4輪駆動)にチェンジする。
アウディは10月24日、コンパクトカーのコンセプトモデル「メトロプロジェクト クワトロ」を、東京モーターショーで世界初公開した。
「東京のような大都市に適した、スポーティなコンパクトカー」というこのモデルは、独自のハイブリット駆動システムを採用している。まずエンジンとして、150馬力(110kW)の出力を持つ1.4リッターTFSIエンジンを搭載し、加えてリアアクスルには41馬力(30kW)の電気モーターを備えた。ガソリンエンジンのみを動かせば前輪駆動となり、電気モーターを併用すれば四輪駆動の“クワトロドライブ”が可能となる。
また、住宅街などでの走行に便利な電気モーターのみでの駆動も可能。さらにこの排気ガスを出さない電気モードで、最長100キロメートルの走行が行えるという。「この駆動システムは、ガソリンエンジンのみで走行する場合と比べ、燃料消費量と排出ガスを約15%ほど低減できる」(同社)。
ボディタイプは3ドアの4シーター。デザインは全体的に丸みを帯びている。サイドのウインドウを縁取るアルミニウム製のアーチが印象的だ。大きく開口したフロントグリルには格子状のメッシュが施され、ヘッドライトからサイド、テールランプへと流れるキャラクターラインも備えている。
また特徴的な装備として、「アウディ モバイルデバイス」をセンターコンソールに配置。取り外し可能なポータブルユニットで、車両の遠隔操作(ヒーターのオン/オフなど)や携帯電話、ナビゲーション、コンパクトAVプレーヤーなどとして利用することができる。デバイスのインタフェースはタッチパネル式。
今回のメトロプロジェクト クワトロで提案した要素は、2年後に発表を予定している「A1」に取り込んでいくこともあわせて発表された。
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