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イマイ的、初めてのニュルブルクリンク その1+D Style モテるクルマの選び方(1/2 ページ)

今回の「モテ」はゴージャスに海外編。しかも、自動車ファン垂涎の「聖地」、ニュルブルクリンクに行ってきちゃいました! 過酷なコース、地元の人々をはじめとする観客の素敵な観戦スタイル、そこに漂う熱気をリポートします!!

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ニュルブルクの入口。普段はごく普通の田舎町です

 うふふ、今回の「モテ」はゴージャスに海外編ですよ。ドイツで開催された「36th ADAC Zurich 24h Race 2008」のリポートをお届けしちゃいましょう!! ……っていわれても“なんじゃそれ?”な人、多いのでは? 私だってピンとこないです。これ、正式な大会名称なんですが、このレースを愛する人々はもっと親しみをこめて「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」と呼んでいます。さらにもっと短く「ニュル24時間」と呼ばれることも。

 24時間耐久レースと言えば、世界3大レースにも数えられるル・マン24時間レースが有名ですが、ほかにもベルギーのスパと、このニュルが世界でも有名な24時間耐久レースといえるでしょう(ちなみに世界3大レースのあと2つは、インディ500とF1モナコグランプリです)。


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ニュルブルクリンクの名前の元になったニュルブルク城。コースの中にあります

 その中でもニュル24時間は、「偉大な草レース」と呼ばれ、世界中に熱狂的なファンを擁しているのです。その理由はサーキットそのものにありました。

 ニュルブルクリンクはドイツ北西部、ケルンの南方ののどかな丘陵地帯の小さな田舎町「ニュルブルク」に存在します。今もF1ヨーロッパグランプリが開催される有名なサーキットですが、実はこのサーキットには2つのレーシングコースが存在するのです。

 ひとつは現在もF1が開催される「グランプリコース」、これはいわゆる普通のサーキットです。もうひとつは1976年までF1が開催されていた北コース(Nordschleife/オールドコースとも言う)。この北コースこそが、世界の自動車マニア垂涎の「聖地」なのです。


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「ジャンピングポイント」の皆さん。あまりに熱心に観戦していらっしゃるので、なかなか割り込めませんでした

 この北コース、グランプリコースの最終コーナー付近から山間部につながっており、“まるで峠?!”と思わせるようなコースとなっています。全長は21キロ(しかも北コースだけでこの長さです。レースが行われる北コース+グランプリコースの複合コースは全長約25キロ!)。この長さがピンと来ない方には、予備知識を追記しておきましょう。

 F1日本グランプリが行われる鈴鹿サーキットで全長約5.8キロ、富士スピードウェイで約4.5キロ――。

 ね、21キロって、“どんだけ?!”ってかんじでしょ。

 加えて先ほど「まるで峠?!」と表現しましたが、実際に行ったり、テレビなどで観戦したことがある人ならすぐにナットクしてくれると思う。これも決して大げさな表現ではないんですよね。


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これがニュル式・観戦スタイル。キャンピングカーを持ち込む人々も多いですが、キャンプを楽しんでいる人もとても多いです

 21キロのコースは山間部に位置して、高低差・起伏に富んだとってもバンピーなコースなんです。その高低差は300メートルと言いますから、まさにTOYO TIRES(箱根)ターンパイクと芦ノ湖スカイラインがまるごとレーシングコースになっちゃった、と思ってもらえばいいのではないかしら。大阪の方は箕面を想像してもらうといいかもしれません。

 さらにコースの路面はお世辞にもきれいな舗装とは言えず、多くの場所で路面が波打ち、蛇行し、ねじれています。また、先の見えないブラインドコーナーが多く存在しており、エスケープゾーンもほとんどありません。

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