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24時間モニターで「BMW X5」を“じっくり”試乗してみた(1/2 ページ)

何年も乗る愛車を、数十分の試乗で選んじゃっていいんですか? 紅葉が美しいこの季節、BMWの「24時間モニター・プログラム」を利用して、気になるクルマ「BMW X5」を“じっくり”と試乗してみた。

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 気になるクルマがあるとき、みなさんはどうするだろうか。

 普通は、カーディーラーに行って展示車両を見た後、セールスマンに勧められてショップの周囲を数十分ほど試乗してみる……というのが一般的なコースだろう。でもこの「街乗りメインのチョイ乗り試乗」で、満足している人がどれだけいるだろうか。決して安くない買い物だけに、じっくり吟味してみたいと思うのは当然だ。

 カーディーラーの中には、試乗車の長時間貸し出しを行っているところもある。それをメーカー挙げて積極的に取り組んでいるのが、ビー・エム・ダブリュー・ジャパンの「BMW 24時間モニター・プログラム」(以下「24時間モニター」)だ。

 紅葉が美しいこの季節、この24時間モニターを利用して、気になるクルマ「BMW X5」を“じっくり”と試乗してきた。


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 24時間モニターの申し込み受付は、同社オフィシャルサイト(http://www.bmw.co.jp/)内で行える。モニター希望のタブをクリックすると、プログラム概要とともに応募フォームが提示される。手続きはこの応募フォームに必要事項を入力するだけなので、申し込みのためにわざわざカーディーラーに足を運ばなくてもいいのだ。

 試乗可能なモデルはコンパクトな1シリーズからラグジュアリーセダンの7シリーズ、大型SUVのX5まで、BMWの魅力的なラインアップからユーザーの好みに応じて選べる。

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試乗できるのは1シリーズ、3シリーズ、5シリーズ、7シリーズ、X3、X5、Z4

 今回、試乗に選んだのは一昨年のロサンゼルスモーターショーで話題となり、昨年6月から日本でも販売開始された高級SUV「X5」。SUVと言わずあえて“SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)”と名乗った先代から7年ぶりにモデルチェンジしたNew X5は、性能向上/装備充実/ボディサイズ大型化などを果たし、プレミアムSUVとしての魅力をさらに高めた。

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 SUVの購入を検討しているユーザーは「ファミリーで出かける遠距離ドライブを快適にクルージングしたい」というニーズが多いことだろう。かくいう私もその一人だ。

 ディーラーの周囲、つまり街中だけを数十分ほど試乗したって、そのクルマの良さは分かるはずもない。ましてや、オンロードからオフロードまでさまざまなシーンで活躍できるSUVならなおさらだ。

 このX5というクルマこそ、今回の24時間モニターにふさわしい1台といえるのだ。

 X5のラインアップは、4.8リッターV型8気筒エンジン搭載の「X5 4.8i」と、3リッター直列6気筒エンジン搭載の「X5 3.0si」。今回、モニター車として用意してもらえたのは3.0siだった。これは個人的にも大歓迎。通称“シルキー6”とも呼ばれているこの直列6気筒エンジンこそが、BMWオーナーの真骨頂と私の中で勝手に決め込んでいるからだ。

 実際、355馬力というパワーを持て余し気味の4.8iよりも、272馬力の3.0siの方がバランスがいいという評判もよく聞く。両者の価格差は215万円と、コストパフォーマンスを考えても3.0siはお買い得だ。……とはいえ、3.0siの車両本体価格は775万円とさすがプレミアムSUVといったお値段。だが、これも最長5年(60回)の設定ができる残価設定ローン「BMWバリューローン」を使えば手に届く範囲になってくる。中古市場でも値落ちが少ないX5は、残価設定ローン向きといえるだろう。

 24時間モニターでまずやりたかったのは「自宅の駐車場に入れてみる」こと。全長4860×全幅1935×全高1765ミリの大型ボディは、現在の愛車(欧州車ステーションワゴン)よりも全長で75ミリ、全幅で115ミリ大きい。こういう些細だが重要なチェックができるのも、長時間借りられる24時間モニターのメリットだろう。

photophoto X5はホイールベースが長いためか、駐車場の輪止めに合わせて停めるとギリギリだった(右)

 X5の試乗前に心配だったのが1.9メートルを超えるワイドな横幅。だが、自宅周囲の狭い一方通行などを含め、日頃乗っているステーションワゴンとそれほど変わらない取り回し感覚で運転できたのは意外だった。街乗りで効果的だったのがSUVならではの高いアイポイント。それとともに陰の立役者は、日本仕様のX5に標準装備された「アクティブ・ステアリング」だろう。ステアリング操作に対する前輪の切れ角とパワステのアシスト量を速度や走行状況に応じて可変制御するこの先進システムは、ドライバーに意識させることなくイージードライブを提供してくれている。

photophoto SUVながらも室内はセダンのプレミアム感を持つ
photophoto X5の特徴でもある3列目のシート。足元も十分な広さを確保している
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