高倍率と単焦点、GXR用カメラユニット2種類をリコーが発表
リコーがデジタルカメラ「GXR」用ユニット「RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC」「GR LENS A12 28mm F2.5」の開発発表を行った。前者の高倍率ズームユニットは夏に販売される予定だ。
リコーは2月23日、デジタルカメラ「GXR」用ユニット「RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC」「GR LENS A12 28mm F2.5」(いずれも仮称)の開発表明を行った。
RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VCはGXR発表時に言及されていた、高倍率・高速連写対応ユニットで、10.7倍(28〜309ミリ)の手ブレ補正機構付きレンズに120コマ/秒の連写が可能なカメラユニットを組み合わせる。マルチターゲットAFやRAW記録などの機能も備える。
GR LENS A12 28mm F2.5はAPS-Cサイズ(23.6×15.7ミリ)のCMOSセンサーに、新開発の28ミリ単焦点「GR レンズ」を組み合わせたユニット。画像処理エンジンに「GR ENGINE III」を採用することで、滑らかな階調やノイズの少ない高精細画像を実現する。フォーカスリングを回すことでピントあわせを行うMFリングも搭載する。
RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VCは2010年夏、GR LENS A12 28mm F2.5は2010年冬の販売を予定しており、RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VCは3月11日から開催される「CP+」に展示される。
GXRはレンズと撮像素子、それに画像処理エンジンをひとまとめにした「ユニット」を交換するというユニークな構造を採用しており、装着する「ユニット」によってガラリとその性格を変えるのが特徴(永山昌克インタビュー連載:ユニット交換デジカメは成功するか?――リコー「GXR」開発者に聞く)。製品発表時はGPSやストレージなど、レンズ以外のユニットも参考展示されていた(「挑戦する、そのための1台」――リコー「GXR」詳報)。
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