レビュー
成熟したエントリー向けデジタル一眼――キヤノン「EOS Kiss X4」(2/5 ページ)
画質やスピード、使い勝手など基本性能に優れ、デジタル一眼レフの入門用に最適なカメラ、キヤノン「EOS Kiss」シリーズ。その7作目となる新製品「EOS Kiss X4」を使ってみた。
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マニュアル露出に対応したHD動画
撮影モードはこれまでと同じく、全自動モードのほか、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル、ポートレート、風景、動画など計14モードを搭載する。このうち、従来機EOS Kiss X3より大きく進化したのは動画モードだ。
1920×1080ピクセルのフルHDでのフレームレートは、従来の20fpsから最高で29.97fps(30P)への向上し、より滑らかな記録が可能になった。また1280×720のHD記録や640×480のSD記録の際には、フレームレート59.94fps(60P)を選択できる。さらに、CMOSセンサーの中央部分のみを使用することで約7倍の望遠効果を得る動画クロップ機能や、外部ステレオマイク、動画撮影時のマニュアル露出に新対応した。
動画記録サイズの設定メニュー。フルHDは30Pと24Pを選択でき、HDとSDは60Pでの記録に対応する(写真=左)、動画撮影では、これまでと同じオート露出のほかに、マニュアル露出に対応。絞り値やシャッター速度、ISO感度の手動設定ができる(写真=右)
静止画関連の改良としては、ISOオートの上限をISO400〜6400の間でユーザー設定可能になったことや、ライブビュー撮影時にシャッターの半押しでAFをスタートできるようになったこと、露出補正の幅が±2段から±5段に広がったこと、63分割デュアルレイヤー測光センサーの搭載など挙げられる。
そのほかの撮影機能としては、明るさやコントラストを自動的に補正する「オートライティングオプティマイザ」や、ハイライト部の白とびを低減する「高輝度側・階調優先」、周辺減光を自動補正する「周辺光量補正」、撮像センサーの自動ゴミ除去などを継承している。
側面の端子カバー内には、外部マイク入力端子やHDMI端子、USB端子、リモコン端子などを装備する(写真=左)、動画撮影では、これまでと同じオート露出のほかに、マニュアル露出に対応。絞り値やシャッター速度、ISO感度の手動設定が可能だ(写真=右)
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