第129回 水族館とガラスと明るさの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(4/4 ページ)
天候が良くても悪くても楽しめるお出かけスポット、水族館。しかし、カメラを向けても、照明が暗かったり分厚いガラスが邪魔したりと、なかなか思うように撮れないことも。さて、どうしよう。
屋外ではペンギンの餌付け
室内で水槽内を撮るときは近距離の撮影になるので望遠レンズはいらない。むしろ、明るい単焦点レンズがいい。35ミリ換算で35〜75ミリくらいになる明るい単焦点レンズが活躍する。
逆に屋外の動物(アシカとかペンギンとか、水族館にはつきものだ)を撮るときは、望遠にも強いズームレンズが活躍する。でもそんなに望遠じゃなくてもいい。35ミリ換算で100〜200ミリもあれば困らないはずだ。
そんなわけで、エイやサメにエサをあげたら、次はペンギン。
大事なのは、セッティング。室内用セッティングのままだとISO感度が高くセットされてたりするはず。ちゃんと屋外用に見なおすべし。ISO感度を下げ、シャッタースピードは早めに。
飼育員に魚をもらうところを狙ってみる。
ポイントは素早く魚をもらうペンギンを見つけ、素早く連写すること。
まず大勢いるペンギンから魚をゲットしたヤツを狙う。デジタル一眼はコンパクトデジカメに比べて被写界深度が浅い。つまりピントの合う範囲が狭いので、ちゃんと狙った個体にピントを合わせないと、ボケやすいのだ。
慌てないで、どいつが魚をもらったか確認して撮ること。
いろんな順番に1匹ずつ与えていくのでそれを追いかけるだけでも楽しい。
こんな一瞬を撮れる。
そんなわけで、水族館を撮りに行くときは、単焦点の明るいレンズと、普段のズームレンズの2パターンを用意して付け替えながら楽しむのがおすすめだ。それから水槽を撮るときはガラス面との距離や角度を考えて、である。
※撮影協力 サンシャイン国際水族館:http://www.sunshinecity.co.jp/sunshine/aquarium/index.html
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