カメラ任せで最適な写真――サイバーショット「DSC-TX9」:レビュー(2/5 ページ)
「プレミアムおまかせオート」で、手軽に撮影できるのがウリなサイバーショット「DSC-TX9」。3D撮影やフルHD動画機能なども備え、さまざまな機能を気軽に楽しめるのがうれしい。
4つめは新しく「プレミアムおまかせオート」を搭載したこと。従来の「おまかせオート」に、よりややこしい処理をする「プレミアム版」が追加されたのだ。
TX1はBSI CMOSセンサーの連写の速さを生かして、連写した画像を合成することでランダムノイズを減らす「手持ち夜景」と「人物ブレ軽減」モードを持っていた。これはかなり優秀で有用なのだが、そのモードに切り替える必要があることからなかなか使われなかったという。さらに、2010年春モデルでは露出を変えた写真を2枚連写して、カメラ内で合成する「HDR」も追加された。
で、この3つの特殊な撮影機能を自動的に働かせるのが「プレミアムおまかせオート」なわけだ。
プレミアムおまかせオートでは常に連写して1枚だけ保存するという動作になり、カメラ側が夜景と判断すると「手持ち夜景」モードとして連写&合成でノイズの少ない夜景を手持ちで撮れるようにし、「逆光」だと判断すると自動的にHDRが働くのである。これらが機能しているかは、撮影直前に左上にアイコンが表示されるので分かる。
プレミアムおまかせオート時は連写&合成処理が入るため1枚当たりの撮影に数秒かかるが、ざっと使った感じでは良い結果が得られる方が多かったので、普段はプレミアムおまかせオートにしちゃっても構わないだろう。
詳しくは作例コーナーで。
5つめはTX9の新機能を3つばかりまとめて紹介。まずはAF。被写体をタッチすると「自動追尾AF」が働くようになった。次は「背景ボケ」モード。2枚連写して合成することでメイン被写体以外を大きくボカした写真を撮れる。これもあとで作例で。
最後は3D機能。3Dスイングパノラマとスイングマルチアングル。前者は3D対応のテレビが必要。後者はカメラの液晶モニタで「擬似的に3Dを楽しめる」という面白い機能だ。スイングパノラマの要領でカメラを動かしながら連写し、そこから位置が少しずれた2枚の写真を作る(左目用と右目用という感じ)。で、カメラを動かすことで微妙に写真を動かし、立体っぽく見せるという技だ。
写真だと分かりにくいけど、こんな感じ。
面白いけど、カメラ上でしか楽しめないから、お遊び機能という感じかな。細かな絵作りは、最後の作例と一緒に。
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