より高画質な写りを求める人へ――LUMIX「DMC-LX5」(2/4 ページ)
広角系ハイエンドコンパクトの「LUMIX LX」シリーズへ2年ぶりの新製品。デザインや基本スペックはそのまに、より明るく高画質な絵が撮れるようになった。前モデル「DMC-LX3」と比較しながらじっくり見ていこう。
2番目はCCDとマルチアスペクト。
LX5はLX3から2年たちながらも画素数を上げなかった。これが素晴らしい。新開発の1/1.63型 1010万画素CCDだ。レンズのイメージサークルよりちょっと大きめのCCDを用意することで、マルチアスペクト比を実現している。マルチアスペクトブラケット機能が面白いのでそれを見てもらおう。そうするとよく分かる。
青枠は4:3(10メガピクセル相当のサイズ)。赤枠が3:2。上下が少しトリミングされ、左右が広がっているのが分かる(9.5メガピクセル相当のサイズ)。緑枠が16:9。上下がさらに狭くなり左右がさらに広がる(9メガピクセル相当)。
多くのコンデジがマルチアスペクト機能を持っているが、それらは4:3の画面上下をトリミングするだけで、実質的な画角は狭くなる。LX5は見て分かるように、画角(対角線画角)を維持したままアスペクト比が変わるのだ。
やっぱ写真は3:2で撮りたいよなって人もこれならOKだ。
撮影時の背面。液晶ディスプレイのアスペクト比は3:2。グレーの枠は動画撮影時の撮影範囲(オンオフできる)。Q.MENUが右下に追いやられたのはちょっと残念。十字キーは下方向がFnでカスタマイズ可能。右がISO感度となっている
なおLX3と画素数は同じだが、CCDとノイズ低減処理の両方が進化し、高感度時の画質もぐんと上がった。
等倍で見るとLX5の方があきらかに上手に処理している。この差は大きい。
LX5で新しくなった操作系。アクセサリシューの下にあるのがEVF用コネクタ。背面には小さめの電子ダイヤルが装備された。撮影モードダイヤルのパレットのアイコンは「マイカラー」で、さまざまなアート系フィルタを楽しめる
それ以外は、LX5に2010年型LUMIXの様々な機能(個人顔認識や超解像など)が付加され、マイカラーモードでピンホールなどアート系フィルタを使えるようになった、AVCHD LiteでのHD動画に対応したくらいだ。
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