レビュー
より高画質な写りを求める人へ――LUMIX「DMC-LX5」(4/4 ページ)
広角系ハイエンドコンパクトの「LUMIX LX」シリーズへ2年ぶりの新製品。デザインや基本スペックはそのまに、より明るく高画質な絵が撮れるようになった。前モデル「DMC-LX3」と比較しながらじっくり見ていこう。
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その他の作例を。
マクロモードでうちの猫を。ピントは1点AFで目に合わせた。暗い白熱灯色の電球型蛍光灯という照明下で。AWBだと緑かぶりして色がいまひとつだったため、カスタム設定してある。普段はISO1600でギリギリという部屋だが、明るいレンズのおかげで気楽に撮れる。24ミリ相当 1/30秒 F2.2 ISO1000
最後に高感度作例とマルチアスペクト比作例を。ISO感度は3200まで1/3ステップで指定可能。ISO6400以上もセットできるがその場合は画像サイズが小さくなる。実用レベルでは3200までか。
ライバル機との比較を考える
そんなわけで、LX3ユーザーは買い換える価値アリ。操作系が少し変わったのに戸惑うかもしれないけれど、高感度時の絵がきれいになったことと、望遠側に強くなったのはよい。
ライバルはキヤノン「Powershot S95」か。こちらはレンズが28ミリスタートでF2.0だが、テレ端はLX5よりちょっと暗い。ただし、よりコンパクトで携帯性に優れており、ちょっと安価。LX5は拡張性とレンズの明るさ、マルチアスペクトなど性能面で優位だが、S95よりひとまわりデカくレンズキャップが手動着脱なので、携帯性や気軽さに欠ける。両吊りストラップで首からぶら下げて歩く分にはまったく問題にならないだろう。
いずれにせよ、高画質なコンパクトデジカメが欲しいならこのクラスを真っ先に検討すべきである、と思う。写りは普及型コンデジと比べて確実にワンランク上だ。
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