「SD15」第2回――北京市内観光で感じたSD15の魅力:長期試用リポート(2/2 ページ)
前回はお借りしたシグマ「SD15」を持って北京の日常を撮影した。今回は週末に観光地などを巡ってみることにし、使用感とともにリポートしよう。
屋外、日没までの撮影――中央電視台
子どもたちは道ばたでカルタのような遊びをしているのをよく見かけた。そのほかジャンチー(将棋のようなもの)やポーカーをしている人も結構いる。ゲーム機で遊んでいる子どもを見ることはなかった。
時刻はすでに19時59分。まだまだ日が残っているので、ISO100で限界までいってみる事にした。下の写真は2種類の外壁をモザイク状に組み合わせたビル(中国中央テレビ新本社ビル)。北京は建築制限が厳しいそうで、個性を出すのが大変なのだそうだが、空の表情が複雑に映り込んでいて美しかった。
歩みを進めるうちに金融関係の建物が増え始め、いよいよという感じになってきた。が、同じくして日も暮れ始めた。
20時11分に中央電視台到着。日が沈んでいるので日陰部分の光量が足りなくなったので、シャドウ側を捨ててビル本体の露出を適正となるように撮影した。
そんな中、不思議な建物を発見。さびた鉄の塊になった高層ビルが建っている。
実は、手前の中国中央テレビ新本社ビルで式典を行った際、放った花火が隣接のビルに引火、それが大火災となってしまったのだそうだ。戻って現地の人に聞いてみると「あのビルは日本人が見てもかっこいいだろう。しかし、隣のビルは見なかったことにしてくれ。じきになくなるし」と言われた(wikipedia:中央電視台電視文化センター火災)。
屋外――日没
日も暮れ始めシャッタースピードが1/30未満になってきたので、ISO400に変更した。
WFC(World Finance Center)の正面を撮影。ビル自体の反射がとても美しいので、それがうまく撮れるよう、シャッタースピードを1/25とし「ブレませんように!」と息を止めて撮影。なんとか絵になった1枚
20時34分。街はやっと夜の顔になり始めた。
筆者はこの写真を帰国後に現像し、SD15の魅力をまざまざと見せつけられた。空の色、コントラスト、車のライトが反射しているアスファルト。カップルが存在感たっぷりなのは複合的に車のライトが当たっている結果だろう。
実はこの日、24ミリの単焦点レンズ持参していたのだが、気がつくと18〜50ミリの標準ズーム「18-50mm F2.8-4.5 DC OS HSM」1本で撮影を済ませていた。理由としてはまず、街がほこりっぽくて外でレンズ交換するのがはばかられたからというのと、意外にも標準ズームの使い勝手がよく、気に入っていたからと言うのがある。
筆者の場合、単焦点or大口径ズーム至上主義であったため、「キットに含まれるようなレンズなんて……」と思っていたのだが、18-50mm F2.8-4.5 DC OS HSMは超音波モーター駆動でフォーカスが速く、重量も軽い。ハンドリングも良いので旅先での使用に持ってこいじゃないか。と今は感じている。
次回はDPユーザーがSD15を手にする魅力について考えてみることにする。
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