広角24ミリ、暗闇でもきれいなタッチパネル搭載IXY キヤノン「IXY 31S」
裏面照射型CMOSセンサーと「DiGiC 4」を組み合わせた「HS SYSTEM」と明るいF2.0レンズを備えたIXY 30Sが、広角化対応とタッチパネルを搭載した「IXY 31S」へと進化した。
キヤノンは2月7日、コンパクトデジタルカメラ「IXY」シリーズの新製品として、「IXY 31S」を3月3日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は3万7000円前後。
昨年5月に発表された「IXY 30S」の後継機種。1/2.3型 有効1210万画素の裏面照射型CMOSセンサーと画像処理エンジン「DiGiC 4」を組み合わせた、ノイズ低減/ダイナミックレンジ拡大システム「HS SYSTEM」はそのままに、撮影状況にあわせた撮影モードを自動的に選択する「こだわりオート」がさらに進化した。
主被写体が人物ではなくとも、色やコントラスト、大きさなどで対象が主被写体であると認識し、ピントと露出を合わせ続ける「主役フォーカス」機能がこだわりオートへ組み込まれ、被写体が人以外/明るい、被写体が人以外/逆光、被写体が人以外/青空を含む、被写体が人以外/逆光のシーン識別が追加された。この追加により、カメラが32のシーンを識別し、最適な設定を施してくれるようになった。
液晶は3.2型のタッチパネル液晶で、画面に触れることでフォーカスや絞り値、シャッタースピードの調整が行える。レンズは35ミリ換算24〜105ミリ相当の光学4.4倍ズームレンズで、開放F値はF2.0-5.8。シャッタースピード約4段分の効果を持つ光学式手ブレ補正機構も備えている。
動画は1920×1080ピクセルのフルハイビジョン動画撮影に対応しており、動画撮影時にも「こだわりオート」が機能する。また、IXY 30Sではモードスイッチ変更、シャッターボタン押下にて動画撮影を開始していたが、新製品では動画撮影用ボタンが新設され、素早い動画撮影を可能としている。
そのほかユニークな機能としては、静止画撮影でシャッターを押す直前の4秒間を動画で記録し、さらに1日分の動画を自動的に1つのファイルにまとめることで1日分のダイジェスト動画を半自動で作成できる「ムービーダイジェスト」が用意されている。
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