GPS付きの日常系デジカメ サイバーショット「DSC-TX100V」(1/4 ページ)
サイバーショット伝統とも言える薄型スライドボディ「Tシリーズ」の新作が「DSC-TX100V」。オート撮影やタッチパネルの軽快さはそのままにGPSも搭載し、「日常系デジカメ」として魅力的な仕上がりだ。
サイバーショット伝統ともいえる、薄型スライドモデル「Tシリーズ」の新作が「DSC-TX100V」。末尾に「V」とついているのは「GPS搭載」の印。屈曲光学系レンズをつかったスリムサイバーショットにもGPSの波が来たわけだ。
2011年春は2010年からGPS搭載機を出してたソニー、パナソニック、カシオに加えて富士フイルム、キヤノン、ペンタックスもそれぞれ「FinePix F550EXR」、「PowerShot SX230HS」、「PENTAX Optio WG-1 GPS」で参入。今年は要注目である。
もうひとつのポイントは、タッチパネルが感圧式から静電容量式(つまりiPhoneとかと同じ方式)になったこと。より機敏なレスポンスが期待できる。ディスプレイは液晶ではなく有機ELに。これも見やすくていい。
基本撮影機能は2011年型サイバーショットということで、DSC-WX10(レビュー:明るい広角レンズが魅力的な万人向け7倍ズーム機 サイバーショット「DSC-WX10」)と基本的には同じ。タッチパネルになった分操作感は違うが、撮影機能系は同等だ。
サイバーショット2011年春モデル
明るいF2.4+光学7倍+フルHD動画&3D撮影、薄型ボディのサイバーショット「WXシリーズ」
新開発の1610万画素CCD、カラー豊富な小型ボディのサイバーショット「W」
有機ELタッチパネルを搭載したサイバーショット「DSC-TX100V」
薄型ボディにタッチパネル、1610万画素CCDのサイバーショット「DSC-T110」
水中でも1時間撮影可能、フルHDにも対応 サイバーショット「DSC-TX10」
動画・静止画同時記録に対応した光学10倍ズーム機――サイバーショット「DSC-HX7V」
1080/60p記録対応、16倍ズームに高速AF 静止画動画にスキのない「DSC-HX9V」
光学30倍「バリオ・ゾナーT*」レンズ搭載、サイバーショット「DSC-HX100V」
屈曲光学採用の広角系4倍ズームは便利
TX100Vの撮像素子は1/2.3型 1620万画素の裏面照射型CMOSセンサー“Ecmor R”。DSC-WX10やDSC-HX7Vなどと同じものだ。
レンズは屈曲光学系を採用した、35ミリ換算25〜100ミリ相当の広角系4倍ズーム。F3.5-4.6とワイド端は明るくないが、テレ端でもあまり暗くならない。レンズによる歪曲もほどよく補正されており、日常を気軽に撮るにはほどよい構成だ。WX10では撮影最短距離にクセがあって難儀したけど、TX100はワイド端でレンズ前1センチ、テレ端では約50センチまで寄れる。
ISO感度はISO125から3200まで。裏面照射型CMOSセンサーの感度の良さをフルに使っているし、ソニー得意の連写&合成機能でノイズが少ない写真の生成が可能だ。
ノイズを低減するための連写+合成には、ISO感度を抑えて画質を優先する「手持ち夜景」と、ISO感度を高めにして被写体ブレ軽減を優先する「人物ブレ軽減」があるが、プレミアムおまかせオートモードにしておくと、暗いところでは自動的に人物ブレ軽減が、夜景と判断されれば自動的に手持ち夜景が適用される。逆光だと判断されると自動的に露出を変えて3枚連写して合成するHDRがかかる。ユーザーは気にしなくていい。
連写+合成だと動いている被写体の写りが気になるが、そこはカメラ側で処理してくれるが、合成する分、どうしてもディテールは曖昧になりやすいので、それを避ける場合は別のモードに切り替えるといい。さらには動画はフルHDに。スイングパノラマは高解像度対応になった。
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