初めてのデジタル一眼、価格面から「いま」のベストバイを考える:価格比較
大型連休まであと2週間ほど。春の行楽シーズンを狙った各社デジタル一眼がほぼ出そろった。始めてデジタル一眼、ミラーレスカメラを買うとして、「いま」のベストバイはなんだろう。
5月の大型連休まであと2週間ほどとなり、春の行楽シーズンを狙った各社デジタル一眼がほぼ出そろった。
今春、ミラーレスを含むデジタル一眼のクラスに新製品を投入してきたのは、キヤノンとニコンの2社。キヤノンは定番ともいえる「EOS Kiss」シリーズの新製品として「EOS Kiss X5」「EOS Kiss X50」を、ニコンはエントリークラスに属しながらも部分的には中級機と同一スペックとなるバリアングル液晶搭載機「D5100」を投入した。
新発表された製品は耳目を集めるが、だからといって、発表より時間のたった製品でも、その魅力が損なわれている訳ではない。コンパクトデジカメに比べるとデジタル一眼は新製品投入サイクルが比較的長いため、昨年春から夏に発表されたモデルが最新モデルというケースも少なくないからだ。また、撮像素子の高画素化などといったスペック競争が一段落した感もあるため、昨年発表のモデルで十分という判断もできる。
では、実際の店頭では何が売れているのか。
GfK Japan調べによる家電量販店のPOSデータを集計した、デジタルカメラの販売ランキング(集計対象期間は3月28日〜4月3日 デジタルカメラ総合販売ランキング:デジタル一眼はニコン人気が高い D5100に期待高まる)を見ると、2010年9月に販売開始されたニコン「D3100」(ダブルズームキット)が1位にランキングされている。
このD3100、実は発表時から大人気というワケではなかった。発表時に人気のあったモデルはEOS Kiss X4やNEX-5であり(デジタルカメラ総合販売ランキング 9月27日〜10月3日集計の記事を参照)、発表からの時間経過によって、価格がこなれたことが現在のヒットを呼んでいると推測できる。
確かに新製品であればあるほど性能的には向上するはずであるし、購入時の満足感も高くなりやすいだろう。ただ、交換レンズや外付けストロボ、カメラバッグなどアクセサリー類の同時購入も視野に入れるならば、新発表の製品ではなく、価格のこなれたモデルを選ぶという選択方法もある(D3100と単焦点レンズの組み合わせについてはこちらを参照のこと)。
以下では、各社が現在販売する、エントリー向けデジタル一眼の標準レンズキットの価格を比較した(「最安値」については、ITmedia +D Shoppingの登録情報を参照している)。「現在の価格」をよく吟味して、自分にとって最適なモデルが何かを考えて欲しい。
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