第140回 小物の撮影と光の関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
今年は例年より早く梅雨入りしそうで、だったらはやく梅雨が明けてくれるといいのだが、こればかりはよく分からない。そんな梅雨時は家の中でモノの写真でも撮ってみよう、という感じで、お手軽家庭内ブツ撮りの話。
カメラを撮る
続いてカメラを撮ってみよう。
とりあえず右斜め上から光を当ててみた。
クローム調の光沢あるパーツが使われていると、部屋の中のものが映り込んだりしてよくない。そういうときもレフ板である。光の当て方をコントロールすると同時に、余計な映り込みを防げるのだ。
さらに映り込みを防ぎつつ影を柔らかくする手軽な方法は、簡易フォトスタジオ。半透明の折りたたみ式撮影ボックスだと思えばいい。いろんな形状のものが売られている。これは、「フォトキューブプロ/ミニ」というもの。
で、上に黒いものがのっかってるが、これ、LEDライトをのっけたのである。真上から光を当てるために。まあ単なる無精です。
いずれにせよ、複雑なライティングをしないのならこれが一番簡単に光が回って便利。陰影をはっきりつけたいときはナシで、柔らかく全体に光を回したいときは撮影用ボックスを使うといい。
最後はカメラの裏側を撮ってみよう。
液晶モニタと本体を同時に撮るときのポイントは真正面から撮ること。画面への映り込みを防ぐこと。モニタの明るさに露出を合わせること。それに、正面から光を当てないこと(モニタで反射しちゃうから)。
ここで使うアイテムは「忍者レフ」と呼ばれるもの。中央に穴が空いた円形のレフ板だ。そこにレンズを入れて撮るのである。
白い側を表にすればレフ板として使えるし、黒い側を表にすれば、反射防止に使える。ひとつ持っておくと何かと便利。鏡面仕上げなパーツが使われている小物だと撮影者やカメラが映り込んでしまうことがあるけど、それをある程度防げるのだ。
で、白い面を外側にして、液晶モニタを見る。すると下の写真のように映り込む。このとき、レンズが中央に来るよう高さや角度を調整すれば、ほぼ真正面を得られるのだ。小技です。
で、撮るときは黒い面を外側にする。
カメラのスイッチを入れてモニタに何か表示させ、それに露出を合わせる。まあだいたいISO感度ISO200、絞りF5.6、シャッタースピード1/15〜1/20秒を目安にすればいい。
そして本体がほんのり写るようライトを当てて、撮る。
デジカメに限らず、液晶モニタと本体を同時に撮りたいときはこんな感じでいける。大がかりな機材がなくても、ちょっとした撮影なら手軽にできるのだ。
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