リコー、“毎日を記録する”薄型防水コンパクトデジカメ「RICOH PX」
リコーのコンパクトデジカメ「RICOH PX」は、「デイリーログカメラ」をコンセプトに場所を選ばず撮影するための防水防じんなど、さまざまな機能や要素を盛り込んだ。
リコーは6月9日、コンパクトデジタルカメラ「RICOH PX」を6月下旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は3万円前後。
「デイリーログカメラ」をコンセプトに、日常の関心事や趣味をよく写真で記録している人が楽しんで常用できるよう、場所を選ばず撮影するための防水防じん性能など、さまざまな機能や要素を盛り込んだ。
すっきりとしたボディデザインながら、水深3メートルで60分の利用に耐える防水性能と砂ぼこりに対する防じん性能(JIS・IEC保護等級IP68相当)を備えており、マリンスポーツなどのアウトドアシーンから、ガーデニングの最中やキッチンでの料理中でも安心して撮影できる。また、1.5メートルの高さからの落下に耐える対衝撃性も備えている。
レンズは35ミリ換算28〜140ミリの光学5倍ズームレンズで、超解像技術を応用して画質劣化を抑えたズーム機能「SRデジタルズーム」を併用すれば最大280ミリ相当、デジタルズームまで併用すれば最大1344ミリ相当までの超望遠撮影が行える。なお、屈曲式光学系を採用しているため利用時にレンズが飛び出さない。撮像素子は1/2.3型 有効1600万画素CCDで、画像処理エンジンには「Smooth Imaging EngineIV」を組み合わせる。
撮影モード「プレミアムショットモード」では、ポートレートや手持ち夜景、トイカメラなど28のシーンに対応。撮影モード「手持ち夜景」時には、CCDの4画素を1画素として利用する「4画素加算技術」によってノイズを低減する(ただし、撮影画像サイズは400万画素相当まで低下する)。自分で調整した設定を5つまで保存することもできる。
最大1280×720ピクセルのハイビジョン動画撮影も可能で(MotionJPEG、保存形式は.AVI)、本体に用意されたHDMI端子を利用して撮影した動画を直接テレビなどで楽しむこともできる。無線LAN機能内蔵SDメモリーカード「Eye-Fi」にも対応する。背面液晶の大きさは2.7型(23万画素)で、本体サイズは100(幅)×55(高さ)×21.3(奥行き)ミリ、約136グラム(本体のみ)。
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