第141回 野球とシャッターチャンスの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
ポピュラーなスポーツでありながら、この連載で取り上げるのは初めてとなる「野球」である。スポーツ写真というと難しい印象があるかもしれないが、野球はとても撮りやすいのだ。
外野の裏とかバックネット裏とか
最後はいろんな位置から狙ってみる。
まずはバックネット裏。ピッチャーとバッターと審判がはいる位置で、バッターを狙ってみた。やはりピッチャーとバッターの両方が入る構図は野球っぽくて面白い。バックネットが気になるが、それはしょうがないということで。
さらに角度を変え、思い切り低い位置――キャッチャー的な高さからピッチャーをとらえてみた。バッターとキャッチャーの間を縦位置で構えたカメラで狙う感じ。
こうするとピッチャー単体で撮るより臨場感が出る。
最後は外野から。今回は外野にフェンスがない河川敷の野球場だったので、センターの後ろに陣取ると、障害物なく撮れるた。そのかわり、バッターとは100メートル近く離れることになるので、かなりの望遠レンズと三脚が必要になる。今回使ったのは500ミリのレンズ。
これがなかなかテレビ的視点で面白い。ピッチャーとバッターの両方にピントを合わせるのは難しいので、絞りを開放にしてどちらかに狙いを絞る方がいい。
どちらもシャッタースピードは1/1000秒だ。難点はセンターのポジション。バッターが左打ちか右打ちかで守備位置は変わるので、油断してるとこんなことになる。
そんなときはすみやかに撮影アングルを変えるべし。ちなみに1/4000秒に上げて撮ったカットもどうぞ。
総じて、よく晴れてたら、ISO感度をオートにし、1/1000〜1/2000秒あたりでシャッタースピード優先で撮るのがいい感じ。動きをピタッと止めたいときは1/4000秒に挑戦してみるのもおすすめだ。「70-200mm F2.8」クラスのレンズがあれば1/4000秒くらい十分いける。
最後に得点シーンを。
スライディングでホームイン!なら派手な写真が撮れたんだけど、ちょっと地味な感じになってしまった。
関連記事
- 今日から始めるデジカメ撮影術:第140回 小物の撮影と光の関係
今年は例年より早く梅雨入りしそうで、だったらはやく梅雨が明けてくれるといいのだが、こればかりはよく分からない。そんな梅雨時は家の中でモノの写真でも撮ってみよう、という感じで、お手軽家庭内ブツ撮りの話。 - 今日から始めるデジカメ撮影術:第139回 子どもと遊びと表情の関係
暖かい日も増えて、子どもと遊びに出かけたくなる季節がやってきた。遊び回ってる子どもをタイミングよくがんばって撮るのもよいが、一緒に遊びながら自然な表情を撮ってみよう。 - 今日から始めるデジカメ撮影術:第138回 桜の花と撮り方の関係
春といえば桜。その日の天候、背景の選び方、レンズの選び方、光の向き、などなどで桜はいろいろな表情を見せてくれる。いろいろな撮り方できるのが面白さでもある。 - 今日から始めるデジカメ撮影術:第137回 早春の花とメジロの関係
まだ寒い日も多いが、花の姿も見えるようになってきた。早春に楽しめる菜の花と梅園の梅、そしてメジロを撮りましょうという話。レンズ選びの話も少々。 - 今日から始めるデジカメ撮影術:第136回 雪景色と寒さの関係
当たり前だが冬は寒い。寒いといえば雪である。年末年始は全国的に雪模様だったが東京はスルーされてしまったので、雪景色を撮影しに日帰り旅行である。 - 今日から始めるデジカメ撮影術:第135回 デジ一眼とHD動画の関係
いつの間にか、デジカメへの動画機能搭載が当たり前になっている。手持ちのデジタル一眼にHD動画機能が付いていたら、たまには使ってみよう。一般のビデオカメラとは違った、クオリティの高い動画が撮れるはずだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.