「FUJIFILM X」シリーズ第3弾、光学26倍ズームの「FUJIFILM X-S1」発売
富士フイルムは高品位・高画質を旨とする「FUJIFILM X」シリーズ第3弾となる高倍率ズーム機「FUJIFILM X-S1」を12月7日より販売する。
富士フイルムは11月24日、「FUJIFILM X」シリーズ第3弾となるデジタルカメラ「FUJIFILM X-S1」を12月7日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は8万円前後。
レンズ交換のできない一眼レフ、いわゆるネオ一眼スタイルの高倍率ズームレンズ機。「FUJIFILM X10」発表の際、製品名と概略、それに年内投入という発売時期が発表されており、アナウンス通りの年内販売開始となった。
高品位・高画質を旨とする「Xシリーズ」として投入されることもあり、モード/コマンドの各ダイヤルはアルミ削りだしで作られているほか、クリック感や指かがりの感触についても入念な調整を行った。ボディ全体にはラバー調のコーティングを施し操作感を向上させている。レンズフード、レンズリングは金属製を採用した。
レンズは35ミリ換算24〜624ミリ相当の“フジノン”光学26倍ズームレンズで開放F値はF2.8-5.6。4枚の非球面レンズと2枚のEDレンズを含む12群17枚構成。1センチまでの近接撮影か可能なほか、絞りも9枚羽根絞りとなっておりボケ味をいかした近接撮影も楽しめる。レンズシフト式の手ブレ補正機構も搭載している。
撮像素子は2/3型 有効1200万画素EXR CMOSセンサーで、EXR CMOSセンサーの特徴である、撮影シーンに応じて「高感度低ノイズ」「ダイナミックレンジ優先」「高解像度優先」と3通りの撮像方式を切り替える「EXR技術」も搭載されている。ISO感度は100〜12800。高速処理可能なEXRプロセッサーの搭載などもあり、フル画素で約7コマ/秒、600万画素ならば約10コマ/秒の連写も可能となっている。
状況と被写体に応じて撮影モードを切り替える撮影モードである「EXRオート」は全99パターンの撮影条件から最適な条件を適用するほか、Velvia/PROVIA/ASTIAなどフィルムカメラの色調を再現するフィルムシミュレーションモードも搭載。カメラ内でのRAW現像も行える。
ファインダーは電子式で、0.47型/144万画素と大型高精細であるため被写界深度やホワイトバランス、近接撮影時のピント合わせも容易に行える。背面液晶は3型/46万画素で、晴天時の屋外でも画面を確認しやすい「モニター晴天」モードを有し、上下に可動するチルト機構を備えている。本体サイズは135(幅)×107(高さ)×149(奥行き)ミリ、約945グラム(付属バッテリー、メモリーカード含む)。
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