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「PowerShot S100」第1回――我々はS100を待っていた長期試用リポート(2/2 ページ)

個人的には2010年のベストコンデジだったPowerShot S95の後継、「Powershot S100」がついに登場したのである。我々はS100を待っていた(ちょっと大げさ)ので、早速、使い倒してみるのだ。

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高感度性能をS95と見比べる

 高感度時の絵がどうなったのか、S95と比べてみたくなった。

 同じセッティング(ISO1600と3200、F5.6 50ミリ相当で絞り優先AE)で撮影。露出が1/3段違うが、まあそこはカメラ側の事情もあろうということで無理に合わせないことに。

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ISO1600での比較。左がS100。右がS95
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ISO3200での比較。左がS100。右がS95

 つまるところS100の圧勝でした。特にISO3200になるとこれだけ違う。ここまで違うとは、というくらい違う。室内で撮ることが多いわたしにはとてもうれしい。だからISO800くらいなら普通に使える。

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唐揚げテリマヨ丼。絞り優先AEで。マクロモードにするとけっこう寄れる。ISOオートだけど、ISO感度を早めに上げる設定にしてるのでISO800に。 24ミリ相当 1/60秒 F2.0 ISO800

 最後に、本体の話を。

 最初にS100を見て感じたのは、なんかずんぐりしてない? ってこと。S95は横長でスリムでシンプルだったのだけど、S100はずんぐりしてる気がする。

 実物を見てその理由を発見。

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S100(左)とS95(右)を並べてみるとS100が少し高くなっているのが分かる。ちょっと盛り上げた感じ。S100の方がリングが分厚いように見えるが、これはS95は角を斜めにカットして薄く見えるデザインにしているから
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重ねてみた。S100の方がボディもレンズ部も薄くなっているのが分かる。シャッターボタンのデザインも変更。もうひとつ、上部中央にGPSが内蔵された関係か、「RING FUNC」キーが背面に移動している

 S95よりちょっとだけ背が高くて、ほんのちょっと幅が狭いのだ。微妙だけどそれで見た目のバランスが変わってくるのだね。縦横比が変わったことでやや個性的だったS95に比べS100の方が「普通のフォルム」になっていることと、何もなくすべっとシンプルだったグリップ部にゴムがついたのが違和感の正体だ。

 実際に構えてみるとS100の方がグリップのおかげで安定する。でも見た目はS95の方がシンプルでカッコいいと思う。背面のボタンやダイヤル、シャッター周りのデザインを見ても、デザイン優先のS95と実用性優先のS100という差異を感じる。どっちがいいか、難しいところだねえ。

photophoto レンズ部周りのリングが特徴。これはカスタマイズでき、ISO感度、WB、露出補正など好きな機能を割り当てられる。これをクルクル回す感覚は気持ちいい。背面のホイールも合わせて使うと操作性はかなり上がる(写真=左)、背面から。ボタンの数は同じだが、動画ボタンがついたり、再生ボタンの位置が変わったり、RING FUNC.ボタンがカスタマイズキー兼用になったなど、一部変更がある(写真=右)

 最後は細かい話になったけど、レンズスペックや画質や高感度時の強さをみるにつけ、ハイエンドコンパクトコンデジの大本命が登場ってところは間違いないですな。次回はもうひとつとても気になる、GPS。手にしてすぐGPSを駆使した撮影散歩をしてきたのでその顛末であります。

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