「PowerShot G1 X」はPowerShot G12(レビュー)の上位機種として登場する、PowerShot Gシリーズの最上位機種。1.5型(18.7×14ミリ)とPowerShot G12(1/1.7型 有効1000万画素)より大型の新開発センサーを搭載するほか、画像処理エンジンも「DiGiC 5」へと強化されている。
バリアングル液晶や2段ダイヤルなどを含めた基本的なデザインはPowerShot G12を踏襲するが、大型センサーの搭載もあるためか、本体サイズは116.7(幅)×80.5(高さ)×64.7(奥行き)ミリとPowerShot G12(112.1×76.2×48.3 同)に比べ、大型化している。ただ、G12は天面に2段ダイヤル(ISO感度/撮影モード)と露出補正ダイヤルを備えていたのに対し、G1 Xは内蔵ストロボがポップアップ式に変更されたことに伴い、天面のダイヤルは2段ダイヤル(露出補正/撮影モード)のみとなった。
正面のデザインはほぼPowerShot G12を踏襲するが、グリップ周りのデザインはより直線を多く用いたものとなり、やや受ける印象は異なる。背面の各ボタンレイアウト自体は大きく変わらないが、G12ではAEL/AFLボタンがあった場所は録画ボタンとなり、AEL/AFLはストロボボタンの場所に移動するなどの変更が行われている。なお、背面のバリアングル液晶は2.8型(約46万画素)から3型(約92万画素)へと大画面/高精細化が図られている。
レンズは35ミリ換算28〜112ミリ相当の光学4倍ズームレンズと焦点距離はG12と同様(開放F値もF2.8-5.8で同様)。前述したボディサイズでありお世辞にも小型軽量とはいえないが、APS-Cに比肩するサイズのセンサーと手ブレ補正付き光学4倍ズームレンズを搭載していることを勘案すれば、未使用時の携帯性は高いともいえる。
MENUボタンから呼び出す撮影メニューはPowerShot G系としてスタンダードなスタイルを引き続き採用するが、初期設定以外に「EOSタイプ」も選択可能となっており、EOSシリーズのサブ機として導入したいという向きにはありがたい選択肢となる。
詳細な製品レビューは追って掲載する。
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