「NEX-5N」第5回――タムロン「18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC (Model B011)」を試す:長期試用リポート(2/2 ページ)
Eマウント用にもサードパーティ製レンズが登場してきた。第一弾として登場したタムロン「18-200mm F/3.5-6.3 Di III VC (Model B011)」を試用した。
残念ながらSEL18200が手元にない(持っていたのだけれども、昨年、手放しちゃいました)ので直接の比較はできないれども、大きな3つの違いは分かる。太さと重さと価格である。
SEL18200はその巨大さが話題になったほどで、とにかくでかくて太かった。だからNEXにつけたときのバランスが面白くもあったのだけれども、2つの18-200ミリレンズを数字で比べてみるとこうなる。
仕様\製品名 | タムロン B011 | ソニー SEL18200 |
---|---|---|
フィルター径 | 62ミリ | 67ミリ |
全径 | 68ミリ | 75.5ミリ |
全長 | 102ミリ | 99ミリ |
重さ | 460グラム | 524グラム |
価格 | 8万4000円 | 9万9750円 |
タムロンの方がかなり細くて軽い。「かなり」というには微妙な差だけど、ソニーのSEL18200を所有していた者として言わせて頂ければ、数字の差以上に違いを感じる。タムロンの方が構えたときのバランスもいいし、バッグへの収まりもいいのだ。
NEX-5Nは撮影時に右手でボディを持ち、左手でレンズを支える格好になるのだが、ボディが小さい分左手への負担が大きくなる。だから少しの直径の違いや重さの違いが効いてくるんである。感覚的には64グラム以上の重量差だ。その上安い。どうしても純正がいい、あるいは純正レンズのあの太さとボディとのアンバランス感がいい、というのでなければこちらを狙うのがいいだろう。
ただ、まだまだEマウント対応レンズが少ない現在、純正とはかぶらないスペックのレンズも欲しいところではあるかな。200ミリまで必要なケースってそれほどないけど、55mm(標準ズームのテレ端ですな)では足りないことは多いから、例えば、18-135mm(27-200ミリ相当)や16-85mm(24-120ミリ相当)くらいの焦点距離で、この18-200mmよりコンパクトなレンズがあると個人的にはうれしいです。
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