ソニー「NEX-F3」は昨年6月に発売された「NEX-C3」のデザインテイストを踏襲しながら、ストロボの内蔵やグリップの大型化、自分撮りに適した180度可動液晶、フルHD動画撮影機能の追加など、利便性や機能の強化を進めている。
本体サイズは約117.3(幅)×66.6(高さ)×41.3(奥行き)ミリ/約314グラム(バッテリー、メモリースティックPROデュオ含む)で、ストロボ内蔵やグリップの大型化もありNEX-C3(約109.6×60×33ミリ/約283グラム 同)より大きくなっている。本体サイズだけを言えばシリーズ最上位機「NEX-7」(約119.9×66.9×42.6/約350グラム)に近い。
NEX-C3では筐体トップカバーにアルミを利用し、その他がエンジニアリングプラスチックが用いられていたが、NEX-F3では筐体全体がエンジニアリングプラスチック製となる。天面には電源スイッチと電子ビューファインダー「FDA-EV1S」や外付けストロボ「HVL-F20S」などを装着できるアクセサリーシューが用意され、手前側への傾斜にストロボポップアップのボタン、再生ボタン、録画ボタンが用意される。シャッターボタンはグリップ上部に位置する。ボタン配置に関してはNEX-C3よりNEX-5Nに近い。
撮像素子「“Exmor”APS HD CMOSセンサー」の画素数とサイズはNEX-5Nと同様で、画素数は有効1610万画素で、大きさはAPS-Cサイズの23.5×15.6ミリ。ISO感度は200〜16000(AUTO時はISO200〜3200)となる。バッテリーとメモリカードの収納スペースは独立しており、バッテリーは三脚装着時でもそのまま交換できる。ミニ三脚ならば、メモリカードも三脚を取り外すことなく交換できそうだ。
バッテリーは既存NEXシリーズと同じく「NP-FW50」が付属するが、センサーの省電力化などにより撮影可能枚数が約470枚まで増加しているほか、USB経由での充電にも対応。パソコンと本体をUSBケーブルで接続しての充電も行える。
背面の3型液晶(92万画素)は180度上方へ起きあがり自分撮りができるようになっており、その際には液晶表示も自分撮り用に反転する。ただタッチパネルではないため、自分撮りの際にも液晶タッチでシャッターを切ることはできず、シャッターボタンを押す必要がある(自分撮り用のセルフタイマーは用意されている)。
撮影機能としては通常のオートやP/A/S/Mに加えて、カメラが状況に応じて連写合成によるHDRなども自動で行う「プレミアムおまかせオート」も用意されている。超解像を利用してレンズ交換なしにズームを行える「全画素超解像ズーム」も利用できる。
詳細な製品レビューについては追って掲載する。
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