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第153回 雨とあじさいの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(2/3 ページ)
梅雨の時期、カメラを持ち歩くのは面倒だけれど、雨なら雨で、雨っぽい、写真を撮るチャンスでもある。時期の花、あじさいも撮り方次第で印象が変わってなかなか楽しいのだ。
梅雨の季節といえばあじさい
この季節のポピュラーな被写体といえばあじさい。晴れた日にあじさいの名所で名所っぽい写真を撮るのもいいけれども、いざいってみるとこんな塩梅である。
とあるあじさいで有名な場所なんだけど、あじさいで彩られた斜面にはこんな風にぎっしりと行列が。どこをどう撮っても人が映り込まないことがない具合で、写真を撮りに来るには、あんまりお勧めしない。
あじさいの淡い色彩をしっとり楽しむなら、あまり人がいない場所を選んで、天候は曇天から雨が降るか降らないかの微妙な感じがいいよなあと思う。そして淡い色のあじさいはできるだけプラスの補正で明るく。明るめに撮ると、じっとりがしっとりになる。
で、しっとり感が似合う背景を用意すれば雨のあじさい写真のできあがり。
天気が悪いと明暗差が乏しくなるので、コントラストがあまり出ない。これがあじさいにはいい。陰影が強く出ないので、ほわっと柔らかく仕上げやすくなる。
プラスの補正をかけ、明るいレンズで思い切り絞りを開いて背景を大きくボカし、さらに少しホワイトバランスをいじって少し青みが出るようにしてやる。そうするとゆるふわなあじさいになる。
曇ってる日の柔らかい光を使うのだ。晴れてなくたっていいのである。
ちなみにRAWで撮っておいて、あとから現像時にいじってやるのが手軽かも。
電車の線路際に何気なくあじさいが植わってることも多いので、そんなときは電車がくるのを待って撮るべし。
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