こだわり写真も簡単手軽に、小さくなったXZ 「OLYMPUS STYLUS XZ-10」
i.ZUIKOレンズ搭載など画質にこだわった「STYLUS X」シリーズに、小さくなった「XZ-10」が登場。新機能「PHOTO STORY」は何気ない日常を写真作品にしてくれる。
オリンパスは1月30日、コンパクトデジタルカメラ「OLYMPUS STYLUS XZ-10」を2月下旬より販売開始すると発表した。価格はオープン。
同社コンパクトデジカメ“STYLUS”シリーズの中では「写真の質」に重点を置いた「Xシリーズ」の最新製品。コンセプトとしては“STYLUS”「XZ-2」と同一線上にあるが、ボディサイズを大幅に小型化、また、スマホアプリ「OI.Share」の対応などで機動力を高めた。
レンズには光学5倍 35ミリ換算26〜130ミリ相当 F1.8-2.7の「i.ZUIKO DIGITAL」レンズ(XZ-2は35ミリ換算28〜112ミリ相当 F1.8-2.5)を搭載。ゼロコーティングを始め、DSA(大偏肉両面非球面)レンズやEDA(特殊低分散非球面)レンズの採用など、EシリーズのZUIKO DIGITALを基準とした画質設計で高い描写能力を実現している。
撮像素子は1/2.3型 有効1200万画素 裏面照射型CMOSセンサーで、高速な裏面照射CMOSセンサーと同社PENシリーズにも登載される「TruePic V」を組み合わせた「iHS」テクノロジーも実装する。また、PENシリーズの高速AFシステム「FAST AF」も搭載しており、高速なAFを実現している。
新たな写真表現として「PHOTO STORY」が新たに搭載された。これは1つのシーンに対して撮影者がシャッターを連続して切ってゆくと、その撮影された複数枚の写真が、あたかも1枚の写真のようにレイアウトされる。「スタンダード」「スピード」「ズームイン/アウト」「ファンフレーム」の4テーマが用意されており、テーマ選択の後に表れるフレームにタッチするだけで、あたかも物語を1枚の絵にしたような写真を撮れる。
鏡胴付け根部分には、XZ-2と同様の高い操作性を実現する操作リング「コントロールリング」を用意、背面に用意されている17の機能を割り当て可能な「Fn」ボタンと組み合わせることで、さまざまな操作を素早く行える。背面ディスプレイのタッチパネルを使ったタッチシャッターも利用できる。
対応するスマートフォンアプリ「OI.Share」(iOS/Android)は、無線LAN機能搭載SDカード「FlashAir」(別売)と組み合わせることで、素早く撮影画像をスマートフォンへ転送できる。通信設定はカメラ内のメニューから可能となっており、利用に際してパソコンで設定する必要はない。なお、ワンタイムパスワードの発行機能も有しており、複数のスマートフォンからFlashAirを装着したXZ-10へアクセスすることもできる。
同社製品で定評あるデジタルフィルターとしては、アートフィルターを11種類、アートエフェクトを5種類用意する。3段相当のNDフィルタと内蔵ストロボも備える。4:3のほか3:2、16:9、1:1のマルチアスペクト対応。
3型(92万画素)の背面液晶をXZ-2と異なる固定式にするなどで大幅なサイズダウンを図っており、本体サイズは102.4(幅)×61.1(高さ)×34.3(奥行き)ミリ 約221グラム(バッテリーおよびSDメモリーカード含む)と、XZ-2との比較では40%の体積減を実現している。ボディのカラーバリエーションはブラック、ホワイト、ブラウンの3色を用意する。
別売オプションとして、両つりストラップの専用ボディジャケット「CSCH-115」(6300円)と、本体をキズなどから守るシリコンジャケット「CSCH-117」(5040円)を用意する。シリコンジャケットはブラック、ホワイト、ラベンダーの3色で、それぞれ表面に模様が施されておりドレスアップの効果も狙える。
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