第15回 iPhoneを三脚につけるのは意外に簡単で効果的:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(1/2 ページ)
失敗写真の大半は手ブレで起こる。その対処法のひとつとして挙げられられるのが三脚の利用だ。三脚というと大げさなイメージだけれど、軽くて小さい、ポケットサイズのものもあるのだ。
iPhoneの失敗写真で半分以上を占めるのが「手ブレ」(って似たようなことを以前書いた気もするけど、忘れた)。手ブレを防ぐ一番簡単な方法が「三脚につける」あるいはそれに類する方法でiPhoneが動かないよう固定して撮ること。
三脚があれば手ブレを防げるほかに、安定したパノラマ撮影、セルフタイマーを使った記念写真、タイムラプス撮影などなどいろんなシーンでとても役に立つのだ。ストリーミング放送用にカメラを固定したい、ってときも欠かせない。
でも……普段デジカメを日常的に使うヒトだって、三脚を持ち歩く人なんていないわけで、ましてや三脚穴を持たないiPhoneである。三脚とiPhoneなんて非日常的な感じがする。というか、デジカメを持たず、カメラはiPhoneでいいやって人に「でも三脚は持っていこうね」とかシュールだし。
だがしかし、たとえばこんなのだったらどうだろう。
こんなに小さなセットならバッグの片隅に入れ忘れても気にならないレベルだし、ときどき思い出して「夜景をキレイに撮りたいなあ、あ、あれをテーブルの端にでものっけて撮ればいいかも」みたいな気軽さで使えるんじゃあるまいか。
実はこれ、バネで挟んで固定する超簡易なスマホ用三脚の「ホルダー」部分(同じモノがいろんなブランドからいろんな名前で出てます。数百円レベルです)と、マンフロットのポケット三脚を組み合わせたもの。
使うときはこんな感じに挟んでやるだけでいい。
スマホ用の汎用製品なのでケースをつけたままでも大丈夫なのがいい。
三脚穴の規格は統一されているので、iPhoneを三脚に付けるホルダーは当然その辺にある他の三脚にもつけられる。もうちょっとちゃんと撮りたいときはこうすればいい。
こうして組み合わせで考えればどんな三脚にも取り付けられるわけである。
今回はあと2つ紹介する。
上で紹介したホルダーは縦位置で撮るときちょっと不便だった。かくんと90度倒さないといけないから。で、続いて紹介するのはわたしが最近愛用してるBluevisionの「SuperMount F」だ。
これのいいところはレバーで締めるだけと簡単な構造な上、挟むだけなので縦でも横でつけられること。そして細くて小さいこと。姉妹品で販売されているレバー部分が短いものを購入すればもっとコンパクト。こんな感じになります。
正面から。赤い線が書いてあるのは、わたしが勝手に引いたものなのでお気になさらぬよう。三脚穴が中心から少しズレれた位置にあるのでパノラマ撮影の時、この赤い線上にレンズがくるよう装着時の目安にするのだ。まあその話はまたいずれ
で、実際に三脚をつけるとどう変わるのか。手持ちで手ブレしてる写真と、三脚を使ってブレてない写真の比較をどうぞ。
撮った写真のディテールはつぶれていると「ピンぼけ」だと思っちゃう人も多いけど、実は「手ブレ」のせいかもしれないのだ。何しろ「人の手」ってのは常に微妙に動いているのである。シャッタースピードが速いとそのブレは目立たないけど、暗くなってきてシャッタースピードが落ちるとブレが写真に残りやすくなるのだ。
「iPhoneで撮るとピンボケになることが多い」って思ってる人は、一度お試しアレ。たぶん、効果的です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.