欧米著名写真家4名が語る、FUJIFILM Xシリーズの魅力
富士フイルムはオンラインギャラリー「X-Photographers」の開設1周年を記念してのトークショーを開催した。欧米の著名写真家4名が参加し、FUJIFILM Xシリーズの魅力を語った。
富士フイルムは9月2日、オンラインギャラリー「X-Photographers」の開設1周年を記念してのトークショーを開催した。参加したのは本ギャラリーにFUJIFILM Xシリーズで撮影した作品を展示しているDavid Hobby氏、Zack Arias氏、Kevin Mullins氏、Bert Stephani氏の4名。
プレゼンテーションを行った4名は異口同音にFUJIFILM Xシリーズの機動性の高さ、画質の高さをそのメリットとして挙げる。報道写真家として20年以上のキャリアを持つHobby氏は長くニコンのカメラを愛用し、特別なときにはフィルムカメラも利用していたが、FUJIFILM X100を使い始め、最初はなじめなかったものの「徐々に恋に落ちた」といまではすっかり夢中だという。
Arias氏も一目ぼれというより、徐々に好きになったというひとり。出版/広告写真の分野で活躍するArias氏は中判カメラ(Phase One)までも利用していたが、常々、カメラを常に保ちあるくフォトグラファーでありたいという思いを抱いており、常時携帯できるサイズでありながら画質にも満足できるとFUJIFILM X100について語った。
軽さや携帯性を「親密さ」と表現したのは、ポートレート撮影を得意にするStephani氏だ。Stephani氏はコマーシャルフォトの世界で活躍するカメラマンだが、大型の機材で撮影した、技術的に完璧な商業ポートレート写真には何かが欠落している気がするという悩みを抱えており、小型のカメラならば技術に偏らない撮影ができるかもしれないとFUJIFILM X-Pro1を手にした。
最初は「壁に投げつけてやろうかと思った(笑)」というX-Pro1だが、使ってゆくうちに非常に気に入り、今までの機材を売却してしまったという。そこまで気に入った理由をStephani氏はいくつも挙げるが、最も大きな要因として挙げたのは「近さ」「親密さ」だ。大きなカメラのように被写体に警戒されることもなく、適度な近さと親密さを保ったまま撮影できる、その距離感がStephani氏にとっては何よりのメリットになったようだ。
同様に周りの雰囲気を壊さずに撮影できることをメリットとして挙げたのは、ドキュメンタリーの要素を内包するウェディングフォトを手がけるMullins氏だ。結婚式というプライベートな空間に入り込んで写真を撮るのに、大きな機材はかえってマイナスになるという。「招待客のように見える姿で写真を撮るのに、小さなカメラは非常に好都合なのです」(Mullins氏)
Mullinsは「写真は見栄えではなく、フィーリングだ」という同国出身の写真家、Don McCullin氏の言葉を引用して、「構図とタイミング、光の3つがそろえば、キャンディット フォトとして最高だ」とドキュメンタリータッチの作品を得意とする氏ならではの持論を展開する。その上で、FUJIFILM X100やX-Pro1で撮影した結婚式の写真を紹介しながら暗い場所でもISO感度を上げれば対応でき画質も保てる、それにX100にワイコンをつけてもディテールが失われないと、特別な1日の何気ない瞬間を切り取るためのカメラとしてFUJIFILM Xシリーズを信頼していることを紹介した。
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