カシオ、全域F2.8 光学10.7倍ズームの2軸ブラケティング搭載機「EX-100」
カシオが2軸ブラケティング撮影機能を備えた「EX-100」を発売する。レンズに35ミリ換算28〜300ミリ相当/全域F2.8の明るい望遠ズームレンズを搭載した。
カシオ計算機は2月6日、コンパクトデジタルカメラ「EX-100」を3月下旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は9万円前後。
2軸ブラケティング撮影機能を備えた「EX-10」の兄弟機で、レンズに35ミリ換算28〜300ミリ相当/全域F2.8の明るい望遠ズームレンズを搭載した(EX-10は28〜112ミリ相当/F1.8-F2.5)。
EX-10の大きな特徴である「ホワイトバランス×明るさ」など2つのパラメータを変化させながら、1シャッターで最大9枚の写真を撮影する2軸ブラケティング撮影機能は引き続き搭載しており、新たに「ホワイトバランス×彩度」「ホワイトバランス×コントラスト」の2項目が追加され、合計で10の2軸ブラケティング撮影設定を利用できる。
撮像素子は1/1.7型 有効1210万画素 裏面照射型CMOSセンサーで、ここに画像処理エンジン「EXILIMエンジンHS3 ADVANCE」を組み合わせる。この組み合わせはEX-10と変わらないが、AF測離点の自由度が増しており、マルチ(5×5から任意1点)、9点、シングル(任意1点)と選択できるようになり、撮影モードにもインターバルが新たに追加された。
レンズを除くとEX-10と仕様上の大きな差はなく、背面液晶も同じくチルト式の3.5型(約92万画素)を搭載するが、再生画面は撮影画像とその前後3枚ずつ表示するように改められたほか、撮影時には画面の上下左右にそれぞれ使用頻度の高い機能の現在値を表示することが可能となり、大画面/高解像度を生かした改良が加えられている。
レンズ鏡胴にはファンクションリングを備えており、フォーカスや絞り、ホワイトバランスなどの機能を割り当て可能なほか、フロントシャッターも搭載。フロントシャッターはセルフタイマーや連写、再生時のWi-Fi送信などの機能を割り当てて利用することもできる。本体サイズは119.9(幅)×67.9(高さ)×50.5(奥行き)ミリ、約389グラム(充電池、メモリカード含む)。カラーはブラックのみ。
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