シグマ、28ミリ相当のレンズを備える「SIGMA dp1 Quattro」を発表
独特なデザインのボディにFoveon X3センサーを搭載する「SIGMA dp1 Quattro」が発表された。10月に発売予定だ。
シグマが9月12日、独特なボディが特徴的な、Foveonセンサーを搭載するデジタルカメラ「SIGMA dp1 Quattro」を発表した。10月発売予定で、価格はオープン。
dp1 Quattroは、Foveon X3センサー(ジェネレーションネーム“Quattro”)を搭載したレンズ一体型デジタルカメラ。先に発売されたdp2 Quattroが30ミリ(35ミリフィルム換算で45ミリ相当)F2.8の単焦点レンズを搭載していたのに対し、dp1ではより広角な19ミリ(35ミリフィルム換算で28ミリ相当)F2.8の単焦点レンズを組み合わせているのが特徴だ。
センサーの撮像素子は1960万画素だが、Quattroセンサーの特性により、すべてのピクセルで輝度情報と色情報をそろえられるため、3900万画素相当の解像度を実現。画像処理エンジン「TRUE III」により、撮影した画像を高速処理する。RAWデータは14ビットの信号処理を採用し、階調性に優れた写真データが生成可能だ。撮影したRAWデータはロスレス圧縮をしてあり、SIGMA Photo Proで現像処理ができるほか、カメラ内でもRAW現像をしてJPEG形式で保存ができる。この際、ホワイトバランスや露出補正、カラーモード、アスペクト比などを背面のモニターで確認しながら調整が可能だ。
AF機能は9個のフォーカスフレームから選択する「9点選択モード」や、フォーカスフレームを任意の位置に細かく移動できる「自由移動モード」、人物の顔を検出したときに、優先的にピント合わせを行う「顔優先AFモード」を搭載。「AF+MFモード」ではAFでピントを合わせた後、フォーカスリングを回してピントの微調整もできる。
連続撮影枚数はHIGHサイズのRAWファイルで最大7コマ。3.5コマ/秒の連写ができる。LOWサイズでの連写速度は4.5コマ/秒、最大14コマの連続撮影に対応する。記録メディアはUHS-I対応のSDXC/SDHC/SDカードが利用可能だ。
ボディは一部にマグネシウム合金を採用した堅固な作りで、グリップ部が飛びだした独特な形状はdp2 Quattroとほぼ同様。背面の液晶モニターは約92万ドットの3.0型TFT。外形寸法は幅161.4×高さ67×奥行き87.1ミリ、重さは約425グラム(バッテリー、カード除く)。
別売のアクセサリーとして、レンズフード「LH4-01」や、ガイドナンバー14の専用フラッシュ「EF-140S」、ホットシューに取り付けられるビューファインダー「VF-31」、LCDビューファインダー「LVF-01」、ケーブルレリーズ「CR-31」なども用意されている。
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