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2000ミリ相当まで突き抜けた光学83倍ズームが笑うほど面白い――「COOLPIX P900」(4/4 ページ)

ニコンの「COOLPIX P900」に触れると、「もう降参です」としかいいようがない。この突き抜けた超高倍率ズーム搭載カメラの実力をじっくりと探ってみたが、この面白さはとにかくすごい。

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これだけ遊べてこの価格なら十分堪能できる

 なお、ボディサイズは、同社のエントリー向け一眼レフ「D5500」より高さも幅もデカい。重さも撮影時重量で約899グラム(つまり約900グラム!)と1/2.3型センサー搭載機としてはヘビー級だ。

 価格も他社の60倍ズーム機に比べるとちょっと高め。

 まあこのカメラを日常のスナップ用の持ち歩く人はいないわけで、やはり1000ミリ相当以上の超望遠写真を撮りたい人がターゲットであるから、無理に軽く小さくするよりは、ある程度しっかり構えて撮れるボディにしたのは正解だ。その辺を加味すると、このハイエンドコンデジに近い価格も安く見えてくる。

 バッテリーもUSB充電できる(microUSB端子なのでコンビニに売ってるケーブルでも……たぶん可)ので、撮影途中にバッテリーの残量が厳しくなってもモバイルバッテリーで対応できる。

 それにしても、2000ミリ相当はすごい。ここまで寄って撮れるとなると、普通のカメラとは別の楽しみ方が出てくる。月や鳥といった遠くのものを撮るのはもちろん、なんてことない風景も、2000ミリでぐわっと寄ると予想外のものが撮れたりするし、超望遠ならではの圧縮感を利用した描写も楽しめるわけで、なんともスゴいカメラでありました。

 ここまで突き抜けちゃうともう感嘆しかありません。

その他の作例

COOLPIX P900
広角側は24ミリ。望遠ばかり注目されるが、広角側もこれだけあれば風景もいける。ニコンらしい、こってりしすぎない爽やかな絵だ。F4、1/1600秒、ISO100
COOLPIX P900
同じ位置から望遠端(2000ミリ相当)で。いつも撮ってる作例だが、望遠がここまですごいともうどこを撮ったのか分からなるくらい。F6.5、1/500秒ISO125
COOLPIX P900
チューリップ畑を望遠端で。お花畑も2000ミリ相当で狙うとこんな絵が撮れる。この圧縮感とボケ感は望遠コンデジじゃないと楽しめないもの。F6.5、1/500秒、ISO100
COOLPIX P900
マクロモードで花を。マクロモードにすると広角側でレンズ前1センチまで寄れる。F3.2、1/125秒、ISO180
COOLPIX P900
中望遠で、シャガの花を。150ミリ相当くらいならけっこう寄れる。F4.5、1/160秒、ISO100
COOLPIX P900
水浴びでもしたのか、羽が濡れているムクドリ。羽を広げてかわかしているのかも。1500ミリ相当で。F6.3、1/400秒、ISO400
COOLPIX P900
昼間の室内でうちの猫を600ミリ相当の望遠で。室内で寄って撮るのもまた楽しい。F5、1/60秒、ISO720
COOLPIX P900
ISO200
COOLPIX P900
ISO400
COOLPIX P900
ISO800
COOLPIX P900
ISO1600
COOLPIX P900
ISO3200
COOLPIX P900
ISO6400

 高感度チェック用にISO200から6400まで。1/2.3型センサーなのでISO400くらいからざらつきがめだちはじめるが、ISO800までは使えそうな印象。被写体によってはISO1600もいけるかも。

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