「4Kフォト」モード搭載でより手軽に――ミラーレス一眼「LUMIX DMC-G7」を発表
4K映像から、気に入ったシーンを写真として切り出せる「4K PHOTO」が活用できる機能を盛り込んだミラーレス一眼「LUMIX DMC-G7」が登場。
パナソニックは6月5日、4Kサイズの映像を連写として撮影し、撮影後にベストショットを選び出せる撮影スタイル、「4K PHOTO」を活用するのに便利な機能を備えたミラーレス一眼カメラ「LUMIX DMC-G7」を発表した。6月25日に発売予定で、価格はオープンプライス。実売予想価格はボディのみが8万4000円前後(税別)、「LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S.」が付属するレンズキットが12万円前後(税別)。ボディカラーはブラックのみ。
4K PHOTOとは、パナソニックが推進する、4K動画の任意のポイントから静止画を切り出せる便利な機能。30コマ/秒で撮影した4K映像を、写真の連写ととらえ、映像のように撮りながらも、シャッターチャンスの静止画を後から選んで保存できる。スポーツシーンでの決定的瞬間、劇的な自然現象など、難度の高い一瞬を写真で残せるのがポイントだ。
DMC-G7では、「4K連写」「4K連写(S/S)」「4Kプリ連写」という3つの4Kフォトモードが用途に合わせて選べる。
4K連写は、シャッターボタンを押している間連写を続けるG7だけに用意されたモードで、シャッター音は撮影中に連続で鳴る。スポーツや乗り物など、動きの速い被写体をとらえたいときに役立つ。連続記録時間は29分59秒。4K連写(S/S)はシャッターボタンを押すと連写撮影を開始し、もう一度推すと終了するモード。動物や子供など、不意にシャッターチャンスがやってくる被写体を写すのに便利だ。G7だけでなく、GH4やFZ1000、LX100でも利用できる。最後の4Kプリ連写は、ベストなタイミングを選びたいときのモードで、シャッターボタンを押した瞬間の前後約1秒(約60コマ)を連写する。G7とCM1で利用できる。
ちなみに4Kフォトモードは、天面のドライブモードダイヤルから選択できるので、通常の連写やブラケットなどのモードと同様に簡単に切り替えられる。撮影後に写真を選択する画面は、スライドフォトセレクトで写真を1枚1枚確認しながらタッチ操作で選べるようリニューアルした。4Kフォトだけでなく、4K30p動画や、フルHD60p動画の撮影もサポートする。
撮像素子は、有効約1600万画素のLive MOSセンサーで、画像処理エンジンとしてヴィーナスエンジンを採用。マイクロフォーサーズ規格に準拠したレンスが利用可能だ。また精度の高い独自のコントラストAF、空間認識AFにより、AF合焦速度は約0.07秒を実現。被写体の動きを予測する機能を加え、追従性能がDMC-G6比で約2倍にに向上した「追尾AF」や、月明かりなどの暗い環境でもピントが合わせられる「ローライトAF」、夜空の星のような微小な光源でもピントを合わせる「星空AF」といった機能も用意する。
電子ビューファインダー(EVF)は約236万ピクセルの有機ELで、ファインダー倍率は約0.7倍(35mm判換算)、視野率は約100%を確保している。シャッターボタンと右手親指の位置にそれぞれダイヤルを備えた2ダイヤル方式のため、操作性もよい。背面には104万ピクセルの液晶モニターも搭載する。
外形寸法は124.9×86.2×77.4ミリ、重さは本体のみで約360グラム、キットレンズの14-140mmと本体、バッテリー、メモリーカードを合わせると約675グラム。
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