シグマ、世界初のF2通し広角ズームレンズ「24-35mm F2 DG HSM」を発表
シグマが、Artラインの大口径広角ズームレンズ「SIGMA 24-35mm F2 DG HSM | Art」を発表した。
シグマが6月19日、35ミリフルサイズセンサー搭載カメラ向けの交換レンズ「24-35mm F2 DG HSM」を発表した。同社のArtラインの高性能単焦点レンズに迫る明るさと解像力を持つ大口径ズームレンズで、ズーム全域でF2を実現した世界初の製品だ。本機もArtラインの製品としてラインアップされる。発売日、価格は未定。シグマ用、キヤノン用、ニコン用の3種を発売予定だ。
「24mm F2」「28mm F2」「35mm F2」という高性能単焦点レンズをまとめて1本に集約したような高い機能性と利便性が特徴。最短撮影距離28センチ、最大倍率は1:4.4で、近接撮影や絞り開放付近でのボケを生かしたポートレート、絞り込んでのパンフォーカス的な風景写真などを、レンズを交換することなく楽しめる。絞りは9枚羽の円形絞り。
レンズ構成は13群18枚。大口径非球面レンズ、FLDガラス1枚、SLDガラス7枚(SLD非球面レンズ2枚含む)などをおごり、収差や湾曲を補正して高い光学性能を実現している。
インナーフォーカス・インナーズームを採用しており、ピント合わせやズーミングをしても全長が変化しない。動画撮影にも使い勝手がいい仕様だという。最大径87.6ミリ、長さは122.7ミリ、重さは940グラム。
「マウント交換サービス」に対応しており、購入後、別のマウントに仕様変更することも可能。「SIGMA USB DOCK」にも対応するので、レンズファームウェアのアップデートや合焦位置の調整なども行える。独自開発のMTF測定器「A1」で、全数検査をしてから出荷するという。
関連記事
- 開放でボケ味を楽しみ、絞って極上の解像感も味わえる――シグマ「24mm F1.4 DG HSM」
シグマのArtラインに属する「24mm F1.4 DG HSM」は、開放F値1.4の明るい広角単焦点レンズ。F1.4で撮ると、ピントが合った部分はとてもクッキリと、それ以外の部分は上品で消えゆくようなボケ味を見せてくれる。 - 抜群のキレを見せる描写――シグマ「35mm F1.4 DG HSM」
シグマの3つのプロダクトライン、Contemporary、Art、Sportsのうち、Artラインに属する単焦点レンズ「35mm F1.4 DG HSM」を、「D810」で撮ってみた。開放からキレを見せる。 - 重量815グラムの標準レンズが生み出すボケと切れ味――シグマ「50mm F1.4 DG HSM」
携帯性よりも光学性能を重視し、トータルバランスよりも圧倒的なパフォーマンスを追求する。そんなこだわりで作られたシグマの大口径単焦点レンズの描写をフルサイズ機との組み合わせでお届けする。 - シグマ、Foveon X3×21ミリ相当レンズ搭載の「SIGMA dp0 Quattro」を7月10日に発売
独自のFoveon X3 “Quattro”センサーと独特な形状が魅力のSIGMA dp Quattroシリーズ4番目のモデル、「dp0 Quattro」が7月10日から店頭に並ぶ。 - APS-C一眼ユーザーにとっての神レンズなのか――シグマ「SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM」
これまでは単焦点レンズだけの特権だった「F2よりも明るい開放値」を備えたズームレンズが登場。ズームの利便性と単焦点並の明るさが融合したことで、どんな写真が撮れるのか、さっそく試してみよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.