セブン&アイ、電子書籍に参入 掲載商品売れれば出版社に還元

セブン&アイが電子書籍に参入。iPhone/iPad向け立ち読みアプリをリリースし、アプリからモノが売れた場合は出版社に還元するスキームを導入。コンテンツはトーハン経由で提供。

» 2010年08月03日 18時40分 公開
[ITmedia]
photo アプリのイメージ

 セブン&アイ・ホールディングスは8月3日、電子書籍に参入すると発表した。既にネット通販子会社を通じてiPhone/iPad向けアプリをリリースしており、今後、アプリの書籍・雑誌に掲載された商品がネット通販で売れた場合、出版社に売り上げの一部を還元する仕組みを2010年度内に導入する計画。来年度には電子書籍のダウンロード販売も始める予定だ。

 通販サイトを運営するセブンネットショッピングが、iPhone/iPadアプリ「セブン de 立ち読み」を7月16日にリリース。書籍・雑誌の一部を“立ち読み”でき、ネット通販で実際の本を購入できる。

 コンテンツは取次大手のトーハンが出版社から仕入れ、電子化してセブンネットショッピングに提供する形。現在は約50タイトルの立ち読みデータを公開しており、今後拡大していく。

 同アプリは、書籍・雑誌に掲載されている商品をセブンネットショッピングから購入できる機能も備えている。掲載商品が購入された場合、出版社に成果報酬型の販売ロイヤリティーを支払うスキームを今年度内に導入する予定。「読者に対しては電子書籍を通じた新しいショッピングを、出版社にはコンテンツからの販売ロイヤリティーという新たな収益モデルを提供する」としている。

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 11年度には電子書籍のダウンロード販売も開始する計画で、iPhone/iPad以外のスマートフォンや電子書籍リーダーなどにも対応していく。

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