フランスのフレデリック・ミッテラン文化相がEU各国の大臣に対し、電子書籍の再販制度適用と付加価値税の引き下げを早急に議論すべきだと非公式に提案している。
英Bookseller.comの記事によると、フランスのフレデリック・ミッテラン文化相がEU各国の大臣に対し、電子書籍の再販制度適用と付加価値税の引き下げを早急に議論すべきだと非公式に提案しているという。
ミッテラン文化相が問題提起しているのは、「電子書籍価格の下落による出版産業への影響」「紙書籍よりも大幅に高いVAT(付加価値税)」の2点。特に注目されるのは前者で、フランス政府はもともと電子書籍の再販制度適用に積極的で、年内にも国内議会で通過する予定だが、EU側は自由経済派が主流を占めているため、両者による政治的駆け引きが活発化するのは必至となっている。
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