往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、松下電器産業(現:パナソニック)が2006年に発売した「Words Gear」を取り上げる。「ΣBook」の後継機に当たるモデルだ。
松下電器産業(現:パナソニック)およびパナソニック システムソリューションズ製の文庫本サイズの読書端末。「ΣBook」の後継機に当たるが、画面は見開きから1画面に改められ、スクリーンもTFT液晶へと変更されたことで、画像や動画、音楽の再生にも対応した。
本体は持つ方向に合わせて回転表示が可能。操作はアルファベットのEの字に似たタッチセンサー「Eセンサー」で行う。専用の読書ポータル「最強☆読書生活」から購入した電子書籍コンテンツのほか、ファームアップによりXMDF(zbf)、.book、txtを表示できる。
著作権保護機能としてSD-ePublishに対応しており、PCからの転送には専用ソフト「Myブックケース」を使用する。バッテリ持続時間が約6時間と、読書端末としてはかなり短い。2008年3月に生産終了、同年9月末を持って「最強☆読書生活」のPC向けサイトの運用も終了した。
| メーカー | 松下電器産業(現:パナソニック) |
|---|---|
| 国内発売時期 | 2006年12月 |
| 発売時価格 | 4万1790円 |
| 専用/汎用 | 専用 |
| OS | 独自 |
| OSバージョン | - |
| サイズ(※最厚部) | 105(幅)×152(奥行き)×28.4(厚さ)ミリ |
| 重量 | 約325グラム |
| 解像度 | 1024×600ドット |
| ディスプレイ | 透過型低温ポリシリコンTFT |
| カラー/白黒 | カラー |
| 画面サイズ | 5.6インチ |
| 通信方式 | なし |
| Bluetooth | なし |
| 内蔵ストレージ | なし |
| メモリカードスロット | SDメモリーカード |
| バッテリー持続時間(メーカー公称値) | 約6時間 |
| タッチ操作 | 非対応 |
| 対応フォーマット | SD-ePublish、XMDF(zbf)、.book、txt |
| コネクタ | USB(miniB) |
| 電子書籍ストア | 最強☆読書生活 |
| そのほか | - |


アルファベットのPの字に似た特徴的な断面(写真=左)/左手で持つのが前提だが、180度ひっくり返して右手で持つことも可能(写真=中央)/フットプリントはかなりコンパクトだが、その分厚みがある(写真=右)

画面サイズは5.6インチで、後のGALAPAGOSモバイルモデルとほぼ同等(写真=左)/左側面。ヘッドフォン端子、SDカードスロット、音量ボタンを備える(写真=中央)/右側面。USBminiBコネクタ、電源ジャック、電源スイッチを備える(写真=右)

上面。黒い部分がタッチセンサーになっており、アルファベットのEの字に沿ったくぼみに指を這わせて操作する(写真=左)/底面。特に端子類はなくすっきりしたデザイン(写真=中央)/裏面。放熱性の向上を狙ったと思われる多数のスリットがあり、長時間持っていると指先が痛くなる(写真=右)

起動後のメイン画面。コンテンツの一覧のほか、初期設定などのメニューが並ぶ(写真=左)/XMDF(zbf)形式のファイルを表示しているところ。このほか青空文庫形式でもきちんとルビが表示される。ページめくりのエフェクトはスライド(写真=中央)/文字サイズの変更や縦横表示の切り替え、明朝とゴシックの切り替えなどが可能(写真=右)
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