Amazonが海賊版の電子書籍が横行する状況の改善に意欲を示していることは良い知らせだ。
Amazonは海賊版の電子書籍で溢れかえっていた。しかし、同社がついに脅威に対して目覚め、状況の改善に意欲を示していることは良い知らせだ。
では、Amazonがスパム業者を追い出すために何をしているのか。
Kindle Storeでは内容に差がないコンテンツを含んでいる書籍を除外するために、リストしているすべての書籍を確認している。これらのチェックは手動で行っているので、多くの時間と労働を要しており、そのため長きにわたる問題になりそうだ。もちろん、間もなくそこに加わる電子書籍の入稿がさらに多く控えており、状況をより困難にしている。
スパム業者は再出版電子書籍を販売することで、すぐにいくらかのもうけを出すという斬新な考えを思いついた。スパム業者は著作権が存在するまたは著作権切れ書籍の盗作コンテンツを自分たちの名前で販売し、最初に書籍をまとめるために懸命に仕事をした原作者から利益を奪っている。新たなスパム電子書籍を作成する全プロセスはボタンを2、3回クリックするまでに単純化され、Autopilot Kindle Cashといったソフトウェアの登場などもあってスパム業者にとって一連のプロセスはなおさら便利になった。
その一方で、Amazonがスパム業者の1つに送付した手紙は次のようなものだ。
こんにちは。
最近、Kindle Direct Publishingに入稿された書籍についてご連絡を差し上げています。
これらの書籍の一部はKindle Storeストアの既存タイトルの内容とまったく、あるいはほとんど違いがありません。こうした書籍は顧客エクスペリエンスを低下させるので、弊社は同一書籍の重複(あるいはほぼ重複した)バージョンを除去します。弊社は書籍が除去されるごとに、除去された書籍とその理由とともにお知らせします。
Kindle Storeから重複した書籍を除去するのに加えて、ご自身のアカウントから同一書籍の複数コピーあるいは内容の差がないバージョンを販売しようとした場合、弊社はアカウントを停止します。
レビュープロセスに関するご質問は、kdp-quality@amazon.comまでおねがいします。
よろしくおねがいします。
Kindle Direct Publishing
http://kdp.amazon.com
Copyright© 2015 Good E-Reader. All rights reserved.
(翻訳責任について)
この記事はGood E-Readerとの合意の下でアイティメディアが翻訳したものです。翻訳責任はアイティメディアにあります。記事内容に関するお問い合わせは、アイティメディアまでお願いいたします。