角川グループが発行する全作品について、「Google Library Project」(Googleブックス図書館プロジェクト)の対象外とすることでGoogleと合意。
角川グループホールディングスは12月13日、同社傘下の出版社が発行する全作品について、米Googleの「Google Library Project」(Googleブックス図書館プロジェクト)の対象外とすることでGoogleと合意したと発表した。
同プロジェクトは、Googleが提携した各国の大学図書館や公立図書館の蔵書をデジタル化し、Googleブックスに登録して文章の抜粋を閲覧できるようにする「世界中の書籍の高性能カタログ」。特に絶版書のように検索が難しい書籍を簡単に見つけるためのカタログ作りを目指している。
角川GHDによると、著作者や業界関係者から著作権上の問題について指摘があり、Googleと協議を重ねた結果、同プロジェクトの除外登録の仕組みを利用して全出版物を対象外とし、その作業を始めた。
一方、同社傘下の出版社は、Googleの電子書籍ストア「Google Play ブックス」には著作者の了解を得てコンテンツを提供している。角川GHDは「今回の成果を踏まえ、引き続き著作者の権利を守りながら、より多くのタイトルをGoogle Play ブックスでも提供できることを期待している」とコメントしている。
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