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» 2012年12月28日 11時52分 公開

恋と笑いの最先端:この冬、この漫画であったまろう! 今をときめくラブコメ漫画10選 (3/5)

[漣,ITmedia]

この嫁フラグ、全力で回収だ!――『我妻さんは俺のヨメ』(蔵石ユウ、西木田景志)

photo 『我妻さんは俺のヨメ』(原作:蔵石ユウ、作画:西木田景志)

 時間跳躍をテーマにした漫画作品は数多いですが、その設定が大きくラブコメに関係するのが『我妻さんは俺のヨメ』。もともと『マガジンSPECIAL』で連載されていた作品ですが、人気を受けてマガジン系列総本山『週刊少年マガジン』本誌に移籍し、再スタートを切りました。この経緯を考えれば、面白さはもうお墨付きというものです。

 普通のさえない男子高校生・青島は突然タイムスリップ能力を手に入れる。何十年後かの未来では、今はほとんど話したこともない学校のアイドル・我妻さんが、なんと自分のお嫁さんになっていた――ということで、この未来にちゃんとたどり着けるよう主人公が頑張るお話です。

 未来で得たヒントから、明るい将来に近づくため、あるいは悲しい未来を避けるために、あれこれ奮闘する主人公。そして結果は……感動にもギャグにも話が動いてメリハリがあります。基本的には我妻さんを嫁にするために頑張る話ですが、その中で人助けをしたりもするんです。人情モノとしてのカタルシスもしっかりあって、作品を味わい深くしています。

 それと、ギャグの切れ味も鋭い! 純粋なギャグもレベルが高いですし、節々に入るパロディネタも楽しいです。特に、非モテの男子生徒による秘密結社“DX団”の関連ネタはすごくツボ。DX団の、ダメ男だらけがゆえの居心地のよさが強烈に伝わってくる。なんてダメな奴らなんだと笑いつつ、そこにある友情がじんわりきます。

 要するに、男同士の絆で笑って、ヒロインとの恋愛でときめける、「なんだかんだですっごく青春を謳歌しているよなお前ら!」という漫画。個人的にはシルヴィアが嫁になる未来も悪くないと思ってしまうのですが、やっぱりお話としてもヒロイン力的にも我妻さんが圧勝か。これからの展開が楽しみです。

恋愛に「待ちガイル」なんてねーんだぞ! 『ハイスコアガール』(押切蓮介)

photo 『ハイスコアガール』(作:押切蓮介)

 時は1991年。格ゲー全盛期のゲームセンターで2人の因縁は始まります。漫画ファンの中ではかなりの知名度を誇るこの『ハイスコアガール』。「このマンガがすごい! 2013」のオトコ編2位など各賞にその名が挙がり、間違いなく2012年の話題をさらった作品です。特徴的なのは、甘酸っぱいラブコメと、分かる人には分かるレトロゲームネタの融合ですね。

 作中には、かつてプレイヤーの血を沸かせた数々のレトロゲームが登場します。筆者は直撃世代ではないですし、垂れ流されるウンチクはさっぱり分からないけど、それでも面白い。思い出してください――知らないゲームでも、友達が楽しそうにプレイしてるのを見ると釣られて面白く感じる、あの感じ。この漫画のキャラクターは、本当にゲームに全力で、キラキラしている。バカになりきるのはきっと楽しい事なのだ!

 そしてストーリーの核となるラブコメパートがまた素晴らしいのです! 少女の心がゆっくりと歩み寄っていく様子は絶品です。押切先生の描く女の子は、物語を読み進めてこそ輝きだす、不思議なかわいらしさがあります。しぐさの1つ1つがかわいすぎる! 口数少ないヒロイン・大野さんはきっとあなたの心を射止めるでしょう。

 そして印象深いのは1巻のクライマックス。いろんなゲームのキャラクターたちが主人公・ハルオに語りかけてくるのです。下らないと大人から見下された、けれどハルオにとっては全てだったものが今、彼の背中を強く強く押す! 少女のもとへ走る勇気を授ける! 熱い……熱すぎるぞ『ハイスコアガール』!!

 ちなみに、押切蓮介さんのゲーム漫画がもっと読みたくなったら『ピコピコ少年』シリーズもぜひ。こちらは実体験をもとにしたゲームエッセイコミックです。ゲーム漬けだった少年時代を赤裸々かつノスタルジックにつづった作品で、『ハイスコイアガール』の原点といえる作品です。

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